サステナビリティ

人材育成

基本的な考え方

NGKグループは、NGKグループ理念の中で「人材」を私たちが目指すもののトップに位置づけ、「社会に新しい価値を そして、幸せを」という私たちの使命の実現に取り組んでいます。教育プログラムの提供だけでなく、従業員それぞれが置かれた環境の中、事業への貢献に向けて、主体的な成長に取り組むことができる職場づくりや上司との連携にも取り組みます。

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従業員向け能力開発

日本ガイシは従業員の入社時および昇格などの節目ごとに、全ての職域を対象に、また国内グループ会社も含め、計画的な人材育成を行っています。
現在は、グループビジョンで掲げる5つの変革の実現に向けて、以下のような能力、マインドを持つ人材を育成することを方針に掲げ、関係する各部門で連携をしながら施策の強化に取り組んでいます。

  • 高度な知識、技術、能力を身に付け、主体的に問題に取り組む人材
  • チームワークを発揮し、粘り強く成果につなげる人材
  • 自律的に成長し、自身と会社を変革し続ける人材
人材育成に関する基本指針をまとめた図です。

2023年度 全社教育体系図

2023年度 全社教育体系図(PDF形式:201KB)

基幹職コンピテンシー

日本ガイシは基幹職のマネジメント力向上を図り、組織の活性化を推進するため、基幹職に求められる要素を「基幹職コンピテンシー(行動特性)」として定義しています。
多様な人材が増える中、全社で広く認識を合わせることで、基幹職が効果的に業績に貢献できる体制を作っていきたいと考えています。
基幹職コンピテンシー策定の狙いは次の通りです。

  • 自身に期待されている役割を正しく認識することで、会社の発展に向けた期待通りのパフォーマンスを発揮してもらう
  • 基幹職候補に自身の目指す姿を明確にしてもらい、基幹職登用に向けた成長を促す

目的別の研修項目

バリュー

NGKグループ理念や企業行動指針を理解し、個別の業務目標の達成だけでなく、仕事に取り組む意義や判断の軸を考察し、従業員としての誇りや一体感を醸成するための教育を行います。NGKグループ理念や企業行動指針を言葉としての解釈にとどまらず、自身の行動への落とし込みに取り組みます。
特に企業史教育は2017年の本格実施以来、新入社員から基幹職登用までの各階層向けに本社で実施するだけでなく、海外グループ会社に向けた教育プログラムを行うなど、さまざまな対象に向けて実施、今後も充実させていきます。

ビジネススキル

従業員の業務実施に必要とされる意識、知識、スキルを習得するための教育を行います。習得した内容が業務の場面で実践され、業務の推進に資するよう、上司と連携した指導や、自部門の課題解決に取り組む教育プログラムの導入など「知っている」ではなく「できる」スキル習得に取り組みます。

キャリアサポート

「より良い企業を目指すために会社として一人ひとりの自律的な努力とキャリア形成を応援する」という方針のもと、多様な人材がいきいきと活躍し、企業活動に貢献することを目指し、従業員のキャリア形成をサポートする教育を行っています。これらを通して、一律のキャリアモデルの踏襲ではなく自律したキャリア形成を実践できる人材の育成に取り組みます。
昇格のタイミングや、40代・50代を対象としたキャリアデザイン研修やセミナーなどにより、自身の価値観や特性などの自己理解を深め、役割を認識したうえで、ありたい自分の姿を考察し、自らの業務への挑戦と今後の成長へ前向きに取り組む契機とします。
引き続きさまざまな環境の中一人ひとりが持てる力を発揮することができるよう、注力して取り組んでいきます。

キャリア自律推進の取り組み

業務遂行上の遵守事項

社会の一員として、従業員一人ひとりが理解し実践しなくてはならない内容について教育を行います。これを通して、高い倫理観を持ち、やるべきことを手抜きせず実行する人材の育成に取り組みます。
業務の基本としての「安全」「品質」「環境」「CSR」については入社時と各昇格研修の機会を捉え繰り返し教育を実施し、実践につながる確実な理解に至るよう努めています。

ものづくり教育

製造業の基本である、安全・環境・品質・納期・コストを見つめ、ものづくりの伝統と精神を継承するとともに、新しい価値の創造を支える人材育成のための教育を進めています。
そのために、日本ガイシの製品や技術内容を深く理解する固有技術教育と、自ら職場の改善に取り組むための意識と手法を学ぶ管理/改善技術教育を行います。
ものづくり基礎教育では、製造プロセスに沿った実習中心のプログラムで日本ガイシのセラミック技術を学び、ものづくりの全体像を知ることで、幅広い視点で業務に取り組む人材を育成します。
現場力強化研修では、工場の枠組みを超えて連携しながら、主体的に改善に取り組むことで、製造現場のリーダーとして模範を示し、経営に貢献する人材を育成します。

日本ガイシのものづくり教育の課程を説明した図です。ものづくり基礎教育から現場リーダーを育成する現場力強化研修、未然防止・信頼性マネジメントに至る流れを紹介しています。

デジタル人材育成

「NGKグループデジタルビジョン」に基づき、経営層から一般社員まで全従業者へのDX啓発、データ活用人材の育成(2030年に1,000人)、ブリッジ人材の育成へ取り組みます。
経験・役割に応じた階層別教育を行い、事業本部でDXの推進役となる「リーダー」、リーダーを支える「サポーター」、データ活用の考え方やプロセスを習得する「ビギナー」といった階層に分けて育成を行います。

育成施策例

  • リーダー育成プログラムとして、1年間所属部門を離れ専門部署に社内留学し、データ分析やデジタル技術を集中して学ぶ
  • 新入社員は入社後1年間、e-ラーニングでIT(情報技術)スキルを学ぶ

NGKグループデジタルビジョン

イノベーション研修

急激に変化する環境の中、SDGsや社会課題等からバックキャストし、イノベーションを起こす創造的思考や新しいビジネスを考えるポイントを学ぶためイノベーション研修を実施しています。
若手リーダー層向けのプログラムでは、認識の違い、価値観の違い、それらを乗り越え、他者と協業をしながら共に創り出し、実現していくためのメソッドを学びます。
また、既存の考え方や常識の枠にとらわれない、柔軟な発想力を養うことを狙いとして、ワークショップを通じて、思考の幅を広げるための手法や考え方を習得しています。
イノベーション研修で出てきたテーマを実際の新規事業につないでいけるよう提案制度も構築していきます。

企業史教育

先人たちが築き上げた企業活動の原点を振り返ることで、価値観を共有し、自らが今後どう行動すべきかを考察するために企業史教育を実施しています。
S群(主任クラス)向けプログラムでは「品質」「グローバル」などのテーマを中心に日本ガイシらしさについて深く考えさせる動画視聴による研修を実施しています。
英語版動画も作成し、海外グループ会社対象の教育でも開始しています。

新入社員グローバル研修

グローバル人材の早期育成を目的として、2011年度からスタッフ職の新入社員全員を対象にグローバル研修を実施しています。
まずは、グローバルマインドセットと異文化理解研修を実施し、グローバルに働くことを具体的にイメージし、グローバル環境で必要な異文化理解やコミュニケーション方法を習得します。
次に英語研修を行い、英語力だけでなく、プレゼンテーションなどのグローバルスタンダードなビジネススキルを、各自のレベルに応じたクラス編成で効果的に習得します。

総合職新入社員一人当たりの英語教育にかける時間(2022年度実績)

総合職新入社員一人当たりの英語教育にかける時間の、2022年度実績を示した数値です。年間で64時間となりました。

一部英語上級者は英語研修を受講せず24時間/年

海外実務研修・グローバル研修

グローバルに活躍できる人材育成を目指し、約半年間にわたり海外のグループ会社で海外実務研修を実施しています。若手従業員のうち、海外赴任候補者を対象に、異文化環境におけるコミュニケーション能力と実務対応能力の習得を図ることを目的としています。(新型コロナウイルス感染症の影響で2022年度は実績なし)
また、海外赴任候補者含め、海外業務に携わる従業員を対象に、異文化理解を基礎としたグローバルスタンダードなコミュニケーション・マネジメント手法の習得、語学研修、各国エリアスタディなど多岐にわたるグローバル研修を実施しています。

2022年度研修実績

研修参加者数概略(延べ人数)

正規従業員一人当たり研修受講時間

正規従業員一人当たり年間平均研修コスト

社会データ集

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