サステナビリティ

ダイバーシティ&インクルージョン

基本的な考え方

NGKグループは、人種、国籍、性別・性的指向およびジェンダーアイデンティティ、年齢、宗教、信条、障がいの有無によらず、雇用の安定と機会均等を基本方針に多様な人材を登用しています。両立支援、障がい者雇用、多様性への理解を進める啓発活動などのダイバーシティ&インクルージョン施策のさらなる推進に加え、テレワークの活用といった柔軟な働き方の提供、人材それぞれが志向・適性・職種に応じて自律的に追及できる多様なキャリアパスの提供など、「多様な人材が多様な働き方をできる環境」の整備を進めています。

現地採用に関する考え方

NGKグループでは、海外に所在する拠点の従業員約13,000人のうち、98%以上を現地採用者が占めています。現地経済や社会の発展・活性化に寄与することは、各国・地域で事業を行う企業の責務と認識し、各拠点で現地採用を積極的に行っています。

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ダイバーシティ&インクルージョン推進体制

ダイバーシティ推進体制図です。人材統括部が中心となり推進しています。

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ダイバーシティ&インクルージョン推進体制を支える各種制度

制度改定や各種制度整備による活躍できる環境づくり

日本ガイシは、異動、キャリアアップ、フォローアップ、復職支援、柔軟な働き方など、さまざまな局面・場面で個々人の力を活かし最大化するための各種施策と環境づくりを進めています。
一般職の人事制度では自らの意思で積極的に上位職群への転換にチャレンジすることができ、個々人のキャリアアップを後押しします。
また、会社と従業員の生産性の向上、育児・介護と業務の両立を目的として、2021年7月よりテレワーク制度を導入しました。
2022年4月からは、両立に関する相談窓口を設置し、両立中の従業員の不安軽減・職場環境の整備に取り組んでいます。

従業員の個性や能力にあわせた人材活用制度

日本ガイシは、従業員の個性や能力を活かすため、人材を必要とする職種を社内で公開し応募者を登用する「社内公募制度」や、個人の志向・業務異動希望を社内に向けて自己登録する「FA制度」を実施しています。

社内公募制度の実績

社会データ集

製造契約社員の正規登用制度

日本ガイシは、製造契約社員から正社員へ登用する制度を設けており、2022年度は16人が登用されました。

製造契約社員から正社員への登用実績

社会データ集

若手従業員の定着を図るフォローアップ制度

若手従業員の定着に向けた各種フォローアップを実施しています。入社2年目の総合職・生産技術職に仕事や就労環境についてのアンケートを行い、生産技術職では全員に、総合職では希望者に面談を実施し、本人の希望があれば所属部門長へのフィードバックを行います。

早期復職のための支援制度

産休・育休取得者のキャリアの早期再開を促し、その活躍を応援するための制度を導入しています。

早期復職支援制度

カムバック制度

日本ガイシは2016年度から、転職、留学、配偶者の転勤などの諸事情により日本ガイシを退職した従業員を対象に、カムバック制度を設けています。2022年度末時点で2名の実績があります。

カムバック制度

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ダイバーシティ&インクルージョン推進の取り組み

日本ガイシは、2021年度から従業員の「キャリア自律」を方針として掲げ、取り組みを実施しています。

方針

企業内での個々人の自律的なキャリア形成を応援する

キャリア自律推進の取り組み

2022年度は以下の取り組みを実施しました。

自律型キャリアe-ラーニング

全社員を対象にe-ラーニングを実施し、4,000名以上が受講しました。自分にとっての自律型キャリアを考えるために必要な基本知識として以下について学びました。

  • 人生100年時代のキャリアとキャリアオーナーシップ
  • キャリアの捉え方(2つのタイプ/2つの側面/3つの要素)
  • キャリアを充実させるために必要なこと(WILL/CAN/MUST)
  • キャリアプランの考え方

入社3年目スタッフ職キャリアプランニング研修

入社3年目を迎えた時点で、これまでの自身の成長を振り返りながら、4年目以降に控える「社内ローテーション」にどう向き合うかを考え、そこに向けた具体的アクションプランへの結び付けを支援する目的で実施しました。先輩社員によるローテーション体験談やグループディスカッションを交えて今後のキャリアを考える機会となりました。また研修後には上司との面談も実施しキャリアプランの共有も図っています。

新任昇格者向けキャリアプランニング&リーダシップ研修

昇格というキャリアの変化を迎える中、自己理解を深め、これからの働き方を考える機会としてキャリアプランニングを図る目的で新任昇格者向けのキャリアプランニング&リーダシップ研修を実施しました。当研修では、自身に与えられる期待、役割に対し必要なキャリアの考え方、知識を習得し、役割を遂行できる人材として歩み始める準備をすること、また、チームをリードするうえで必要な実践的コミュニケーションスキルを習得することを目標として、同年度主任クラスの昇格者同士で実施しました。

50代・40代キャリアプランセミナー

新たに40代基幹職を対象に加え、基幹職・一般職を対象とした「50代・40代キャリアプランセミナー」を開催しました。モチベーションを維持していきいきと働くために、自身の過去から現在を振り返り、ワークや語り合いを通して自身の特性や能力、価値観を確認しながら、今後の環境変化に備え、自分らしい主体的な働き方を探索します。受講者からは、自分の特性や価値観など自己理解が深まり、生涯キャリアを考えるきっかけになったとの声が寄せられました。

キャリア相談窓口の設置

キャリアコンサルタントの資格を持つ従業員が秘密厳守で相談に乗り、キャリア形成の支援を行っています。2022年度からは、社外のキャリアコンサルタントにも相談できる窓口を設けました。

男性従業員の育児関与を強化

夫婦が互いのキャリアを尊重しつつともに子育てを行い、職場では性別や子どもの有無にかかわらず仕事と生活を両立させることができるような環境を整備するため、男性育休の取得推進に取り組んでいます。
従来は女性従業員向けの制度をメインに記載していた「仕事と育児の両立支援ハンドブック」を改訂し、男性従業員を対象とする制度を分かりやすく説明しています。また、2022年度から産休前面談を女性従業員だけでなく、社内婚の場合は夫婦での面談を実施、出産を控えた配偶者をもつ男性従業員にも上司と面談を実施してもらうことで、家庭や職場における性別役割分担意識を減らし、従業員には制度を活用した両立を促しています。上司にも実際に休暇が取得できるような仕事の調整や周囲の理解醸成を促進してもらい、誰もが制度を利用しやすい環境づくりを進めています。更に2022年度には、「両立なんでも相談窓口」を開設しました。この窓口では人事部門の担当者が仕事と育児などの両立に必要な情報や制度について丁寧に対応しています。昨年度は、制度内容に関するもののほか、従業員自身の育児休職期間についての問い合わせ、育休取得予定の部下を持つ上司から円滑な職場運営についての相談など、22件の相談が寄せられました。

育休復職者研修の実施

育休から復帰した女性従業員本人に加え、本人の上司、配偶者および配偶者の上司を対象に、育休復職者研修を実施しました。
家事育児の負担が女性に偏りすぎないよう、配偶者も両立に対して当事者意識をもつことを促すとともに、両立期の働き方についての心構えや行動のヒントを学び、復帰後の中長期なキャリアプランを考えることを目的としています。また、他部門の子育て中の従業員との交流を通し、お互いの工夫している点や悩んでいることなどについて話し合う場面も見られました。

女性活躍推進e-ラーニングを実施

当事者のみならず、全従業員の正しい理解と協力を得ることを目的として、2020年度に女性活躍推進e-ラーニングを実施しました。女性従業員、上司、周りのメンバーそれぞれに対するメッセージと、アンコンシャスバイアスについてなど、周知したい内容をわかりやすく動画にして、配信しました。2022年度も未受講者を対象に実施しました。

女性活躍推進行動計画(厚生労働省)の達成と新たな取り組みへ

日本ガイシは、2023年3月に次世代育成支援対策推進法及び女性活躍推進に基づく一般事業主行動計画を厚生労働省愛知労働局に提出しました。

厚生労働省愛知労働局に提出した、女性活躍推進行動計画の概要です。管理的立場にある女性が少ないことを課題に設定し、女性活躍を推進する風土の醸成や、女性管理職の人数を現在の1.5倍に増やすことなどを目標に掲げています。

基幹職(管理職)人数

日本ガイシでは、2022年度に3.8%であった基幹職(管理職)に占める女性割合を、2030年までには10%程度、2050年までには20%以上にすることを目指しています。

基幹職(管理職)人数

2023年3月末日現在 女性基幹職(管理職)人数

社会データ集

LGBTQに関する取り組みについて

多様な人材の活躍に向け、LGBTQなど性的マイノリティへの理解促進を目的として、従業員に向けた動画研修などの教育啓発を行っています。2021年度には、社外提携団体が認定した同性パートナーについても、社内の福利厚生制度を利用可能とする運用を開始しました。

障がい者雇用について

日本ガイシは、特別支援学校からの実習受け入れや障がい者向け合同説明会の参加などにより、障がい者採用に取り組んでいます。
2022年度は新卒で2名を採用しました。加えて、特例子会社でも6名を新規採用しています。これらの活動により2022年度末時点で法定雇用率2.43%となっています。
2024年4月1日に法定雇用率が2.3%から2.5%へアップするため、2023年度も積極的に採用活動を行い、法定雇用率2.5%達成を目指しています。

外部からの評価

女性活躍推進優良企業「えるぼし」の認定を取得

2017年3月、日本ガイシは厚生労働大臣から「えるぼし」の認定を受けました。この認定は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づいた取り組みの実施状況が優良な企業へ与えられるものです。
「採用」「継続就業」「労働時間」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの評価項目があり、日本ガイシは2019年9月に5つの項目を満たしたとして全3段階中の「認定段階3」を取得しました。

厚生労働省が女性活躍推進優良企業に授与する、えるぼし認定の、認定段階3のマークです。

厚生労働省
女性活躍推進優良企業
「えるぼし」認定
認定段階3(2019年)

優良な子育てサポート企業「プラチナくるみん」厚生労働省から認定

「プラチナくるみん」は、次世代育成支援対策推進法に基づき一定の基準を満たす「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けている企業のうち、より高い水準の取り組みを実践した企業を認定する制度です。

厚生労働省の次世代認定マーク、プラチナくるみんの画像です。

厚生労働省
次世代認定マーク
「プラチナくるみん」(2023年)

女性活躍推進企業として名古屋市から認定

日本ガイシは、総合職転換制度の見直しをはじめとする女性の活躍を推進する雇用環境づくりなどが評価され、2012年1月に名古屋市から「女性の活躍推進企業」に認定され、2018年1月に更新認定を受けています。

女性がいきいきと活躍できる取り組みを行っている企業を認定し、その中でも①意識改革、②仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進、③女性の活躍推進の分野において、特に優れた取り組みを行う企業を表彰する制度。

愛知県の、あいち女性輝きカンパニー認定マークです。

愛知県
あいち女性輝きカンパニー
認定(2016年)

名古屋市の、女性の活躍推進企業に対する認定マークです。

名古屋市
女性の活躍推進企業認定
(2011年)

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