サステナビリティ

トップメッセージ

独自のセラミック技術を通じて社会課題を解決できる、
持続可能な企業を目指し前進します。

日本ガイシ株式会社 代表取締役社長 小林茂(こばやし しげる)の写真です。
日本ガイシ株式会社
代表取締役社長
日本ガイシ株式会社 代表取締役社長 小林茂(こばやし しげる)のサイン画像です。

不安定な国際情勢、深刻さを増す地球環境問題など、私たちを取り巻く外部環境は近年、大きく揺れ動いています。そのような中、企業として存続していくためには、私たち自身が変わらなければならないという強い危機感を持っています。

2021年、NGKグループは2050年を見据えた中長期ビジョン「NGKグループビジョン Road to 2050」を発表しました。「社会に新しい価値を そして、幸せを」というNGKグループ理念をもとに「ありたい姿」を想定し、それを実現するための取り組みを「5つの変革」として設定しました。「5つの変革」では、環境・社会・ガバナンスを重視するESG経営を最初に掲げているように、NGKグループはESGを経営の中心と位置付けています。

2023年4月には、NGKグループの方向性をさらに明確に示すため、NGKグループサステナビリティ基本方針を策定するとともに、マテリアリティを特定しました。

NGKグループサステナビリティ基本方針は、1. 基本的な考え方、2. 重要な課題(マテリアリティ)の特定と取り組みの推進、3. 取締役会の責任の3つを明文化したもので、今後のESG経営の指針となるものです。またマテリアリティは、ビジョンの実現を見据え、NGKグループとステークホルダー双方にとって重要な課題、かつ、さまざまある社会課題の中でもNGKグループが注力すべき課題として特定したものです。今後グローバルに事業を展開していく上では、「NGKグループが何を目指すのか」「事業をやる上で何を大事にしているのか」を、きちんとステークホルダーに説明できるものが必要だと考えています。さらに、従業員にとっても、「なぜ自分たちがこの事業を担っているのか」が、マテリアリティの特定によってより理解・納得しやすくなるのではないかと思っています。

マテリアリティの中でも特にステークホルダーの期待が大きく、事業への影響度も高いと認識しているのは、気候変動への対応です。CO2排出量削減に資する製品やサービスに、私たちの技術が活かせる場面は数多くあります。自分たち自身が排出するCO2を削減することはどの企業・個人にもできますが、直接的にCO2排出量削減に貢献する事業を展開できる企業は決して多くはありません。その一つとして今後、さらなる削減への貢献を追求し、具体的な事業の展開を進めていきたいと考えています。

もう一つ、私が特に力を入れて取り組むべきと考えているのが、人権の尊重です。2021年にNGKグループ人権方針を定め、グループ全拠点を対象に人権デューディリジェンス調査を実施するなど、人権尊重への取り組みを加速しています。今後はサプライチェーン全体で取り組みをさらに深化させていく必要があると認識しています。

NGKグループは創業時より製品やサービスを通じて社会課題を解決していくことを存在目的として現在のESGにつながる経営を行ってきました。今回、時代の変化を鑑みつつ、NGKグループの方向性をさらに明確に示すためにNGKグループサステナビリティ基本方針を策定し、マテリアリティを特定しましたが、根底に流れる価値観・情熱は変わりません。日本ガイシ創立時から100余年、これまでに取り組んできたこと、積み重ねてきたものを改めて整理し、再確認することで、さらなるESG経営の強化へつなげていまいります。