サステナビリティ

トップメッセージ

独自のセラミック技術を通じて社会課題を解決できる、
持続可能な企業を目指し前進します。

日本ガイシ株式会社 代表取締役社長 小林茂(こばやし しげる)の写真です。
日本ガイシ株式会社
代表取締役社長
日本ガイシ株式会社 代表取締役社長 小林茂(こばやし しげる)のサイン画像です。

私は、企業というものは、社会的な課題の解決に貢献しなくては存在する意義がないと考えています。私たちNGKグループも、「社会的課題をセラミック技術で解決して社会に貢献する」ことを存在目的としてESG経営を推進しています。時代が変わり、状況が変わっても、この原点から離れることはあってはなりません。

2023年4月には、NGKグループの方向性をさらに明確に示すため、「NGKグループサステナビリティ基本方針」を策定するとともに、マテリアリティを特定し、2024年には各マテリアリティの目標と実績を公開しました。

セラミック技術を通じて温室効果ガス削減に貢献することは、私の最大の夢です。同時に、温室効果ガス削減は当社の中期的な大きな課題であり最大のミッションです。必ずセラミックスは地球温暖化を防ぐための社会的課題の解決につながる。自分たちだけでできないことは他の企業とも協働しながら、そのミッションを果たしていきたいと考えています。

そのために掲げた目標、2030年の新事業化品売上高1,000億円以上を目指す「New Value 1000」(NV1000)が着実に進んでいます。NV1000を従業員の多くが強く意識するようになり、「失敗するかもしれないけれどやってみたい」ということを、以前と比べ言いやすくなっているように感じるのです。

大気中の二酸化炭素を吸着・回収する「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)」用セラミックス、また混合ガスや混合液から特定の気体や液体を分子レベルで分離する「サブナノセラミック膜」など、カーボンニュートラルの実現に向けて現在開発を進めている新たな製品は、そうしたチャレンジの中から生まれてきたものです。加えて、有機化合物結晶探索サービスや、株式会社リコーと共に設立した電力事業会社「NR-Power Lab株式会社」など、ものづくりにとどまらずサービスを提供する形の事業にも踏み出せたことは、NGKグループにとって大きな収穫だと考えています。

私は企業にとって最も重要なのは「ステークホルダーに信頼されること」であり、企業価値とはその会社が「どれだけ世の中に貢献できているか」を示すものだと考えています。ステークホルダーの皆さまの声にしっかりと耳を傾ければ、もっと多くの、もっと社会に貢献できる製品を生み出す力が私たちにはあると確信しています。

すべてのステークホルダーから信頼される企業になるという、最大の目標を達成するために。NGKグループはこれからも、たゆまぬ変革と挑戦を続けながら前進していきます。