サステナビリティ
社会貢献活動
基本的な考え方
NGKグループは、「NGKグループ社会貢献活動方針」を定め、持続可能な社会の実現に向けてさまざまな活動に積極的に取り組みます。
世界のさまざまな地域における事業活動を通じて、社会課題の解決に貢献します。
これに加え、社会の一員として地域に信頼される企業市民であることを目指して、さまざまなパートナーと連携・協働を図り、各地のニーズに応じた社会貢献活動に取り組みます。
NGKグループの社会貢献活動は、サステナビリティ統括委員会の傘下に社会貢献分科会を設置し、総務部が中心となって推進しています。各地で実施した社会貢献活動に関する情報は、国内外のグループ会社から収集しています。2024年度は、40件の活動報告がありました。
社会貢献支出額
社会貢献プログラム数
NPO/NGOとの協働件数
社会貢献活動の内訳

日本ガイシの社会貢献活動
留学生への支援
(人・教育、地域とのかかわり)
日本ガイシは、グローバルな人材の育成への貢献を目的に、1998年に一般財団法人日本ガイシ留学生基金を設け、海外からの留学生に対する宿舎提供や奨学金支給を柱とする支援活動を続けています。
この活動は、1930年代から日本ガイシが海外に出張所や駐在員事務所を開設し、その後も世界各地に生産拠点や営業拠点を展開した際、海外へ赴任した従業員やその家族が現地で温かい支援を受けたことへの感謝の気持ちから始まったもので、日本で学ぶ留学生たちにも「日本へ来て良かった、日本を好きになった」と思ってもらえるよう努めています。
当財団は、2022年4月に、愛知県公益認定等審議会における審議を経て、公益財団法人となりました。 2024年度は9カ国35人に宿舎を提供、7カ国20人に奨学金(給付型)を支給しました。


支援留学生と地域住民、従業員との交流
支援留学生と地域住民、従業員との国際交流活動として、留学生が母国語や文化を紹介する交流会を2000年から開催しています。2024年度は、宿舎と一色コスモス二重堀教室(愛知県小牧市にある日本ガイシ社員寮を活用した在住外国人児童向けの日本語教室)で計6回の交流会を開催し、宿舎近隣住民と一色コスモス二重堀教室の先生・児童など約34人が参加しました。宿舎では異文化交流会を5回開催し、一色コスモス二重堀教室では中国の文化を紹介しました。2024年度までの交流会参加者数は、累計1,116人となりました。
支援終了後のコミュニケーション
2024年度に支援が終了した留学生に、「NGKインターナショナルフレンドシップクラブ」のメンバーズカードを配布しました。また、支援留学生との関係性の継続を目的に、支援終了後も近況報告を兼ねた年賀状を毎年約320人に送付しています。
在住外国人児童向けの日本語学習支援
(人・教育、地域とのかかわり)
日本ガイシは、2022年から外国人児童の日本語学習支援を行っています。愛知県経営者協会、中部経済連合会と連携し、愛知県小牧市の任意団体「一色コスモスサポート学習の会」や愛知県半田市の一般社団法人「MIRAI Project」に当社施設を提供。さらに従業員がボランティア休暇制度を利用して講師アシスタントを務めています。
■2024年度実績
教室 | 場所 | 活動時間 | 児童数 | 弊社登録 アシスタント数 |
実施回数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
一色コスモス二重堀教室 | 弊社 小牧寮 | 毎週水曜日・金曜日 17:00-19:30 | 14人 | 21人 | 95回 | |
地域の日本語教室 | MIRAIプロジェクト | 弊社 知多厚生会館 | 毎週木曜日 16:00-18:00 | 10人 | 10人 | 45回 |
あいうえOguchi 港日本語教室 長久手こども日本語学校 こどもにほんごひろば(東浦) |
各教室による | 各教室による | 各教室による | 5人 | - |


車いすテニス支援
(人・教育、地域とのかかわり)
日本ガイシは、障がい者支援や地域のスポーツ振興を目的として、車いすテニスを支援しています。
国内外への遠征費を支援するなど、愛知県を拠点に活動する選手6人の活躍を後押ししています。2020年度から2022年度は、車いすテニスの競技者や愛好家が利用できるよう、グループ会社が運営する諸の木テニス倶楽部(名古屋市緑区)にハードコートやクレーコートを整備し、クラブハウスや屋外トイレをバリアフリー仕様に改修しました。また、2024年度に同倶楽部にインドアコートを新設し、天候の影響を受けずいつでも練習できる環境を整えました。
さらに、日本ガイシは日本車いすテニス協会(JWTA)とオフィシャルサポーター契約を締結し、イベントや競技大会などへの協賛を通じて、車いすテニス競技の発展を応援しています。2024年度は、名古屋市総合リハビリテーション事業団主催の車いすテニス体験会への協力、インドアコートのオープンイベント、ニューミックス交流会※を開催しました。
日本ガイシが支援契約する車いすテニス選手と、諸の木テニス倶楽部のスクール生や一般利用者の交流イベント


森林づくり活動「日本ガイシ みんなの森みずなみ」
(環境、地域とのかかわり)
日本ガイシは、岐阜県瑞浪市にある社有林「日本ガイシ みんなの森みずなみ」(面積 17㏊)で森林づくり活動を実施しています。2022年に岐阜県・瑞浪市・東濃西部養蜂組合と森林づくり協定を締結、取り組みを推進するための東濃西部養蜂・林業連携推進円卓会議を設置しました。活動を通じて、豊かな自然環境を創出し、東濃地域の地場産業の一つである養蜂を振興するとともに、自然環境について学ぶ住民との交流機会を充実させ、地域の発展に寄与することを目的としています。2024年3月には「日本ガイシ みんなの森みずなみ」のうち、湧水湿地や地域由来の広葉樹林を含む区域約5.6haが環境省の「自然共生サイト」に認定されました。2024年度は、引き続き、生物多様性保全と健全で豊かな森林資源の造成のため、危険木の伐採、湿地の保全、獣害対策などの整備を行いました。また、地域産業の振興として養蜂事業と連携するほか、自然環境とのふれあいによる環境意識の向上を目指し、森林ワークショップや日吉町の皆さまとの交流イベントなど、岐阜県の「企業との協働による森林づくり」と連携して活動を実施しました。さらに地域の養蜂組合と協力して「みんなの森みずなみ」に整備した養蜂場でのはちみつ採取や、自然環境とのふれあいによる環境意識の向上を目指し、森林ワークショップや日吉町の皆さまとの交流イベントなど、岐阜県の「企業との協働による森林づくり」とも連携して活動を実施しました。
「日本ガイシ みんなの森みずなみ」が環境省の自然共生サイトに認定
岐阜県・瑞浪市・東濃西部養蜂組合と社有林を活用した「林業と養蜂」の連携促進に関する協定を締結



従業員による社会貢献活動の促進
ボランティア休暇制度
日本ガイシは、社会貢献や多様な経験による成長を促すために従業員のボランティア活動参加を支援することを目的とし、2024年4月にボランティア休暇制度を新設しました。2024年度は27人が制度を利用し、累計309時間のボランティア活動を実施しました。
NGKグループの社会貢献活動の詳細は、NGKグループの社会貢献活動 をご覧ください。