サステナビリティ
環境行動5カ年計画
NGKグループは、5年ごとに環境行動計画を策定しています。5カ年計画の達成を目指して年次目標を毎年設定し、環境活動を推進します。
第5期環境行動5カ年計画(2021~2025年度)の概要
2021年度に、2025年度における環境活動の目標として「第5期環境行動5カ年計画」を策定しました。
2021年4月に公表した2050年までにCO2排出量ネットゼロを目指す「NGKグループ環境ビジョン」の実現に向けた最初の5年間の活動計画で、環境ビジョンの主要テーマである「カーボンニュートラル」「循環型社会」「自然との共生」を重点事項としました。
基準年・目標年・管理範囲
- 基準:2013年度(一部2019年度)
- 目標:2025年度
- 管理範囲:連結(一部国内)
第5期環境行動5カ年計画の目標
「NGKグループ環境ビジョン」の実現に向けて、「カーボンニュートラル」「循環型社会」「自然との共生」の3つの取り組みを推進しています。
カーボンニュートラルへの取り組みでは、CO2排出量削減の管理指標を売上高原単位からCO2排出量に変更しています。これは環境ビジョンの目標とリンクさせ、2050年ネットゼロ、およびマイルストーン目標である2030年度の2013年度比50%削減(排出量※37万トン)達成への進捗をわかりやすくすることが狙いです。また、再生可能エネルギー利用拡大への取り組みの管理指標としては、NGKグループ全体の電力使用量に対し、新たに再生可能エネルギー利用率の目標を設定しました。この目標を達成することでNGKグループはCO2排出ネットゼロを推進し、社会の再生可能エネルギー普及推進にも貢献します。
資源循環については、第4期5カ年計画と同じく、廃棄物発生量の売上高原単位削減、対BAU削減率、再資源化率を管理指標とし、継続的に改善する目標値を設定しました。
気候変動とともに大きな環境問題である水資源については、従来から水リスクを評価し、適切に対応してきました。今回の計画では、管理指標を定性的なものから定量的な指標に変更し、より実質的な取り組みとなるようにしています。
社会との連携という観点からは、環境社会貢献と環境コミュニケーションの推進を取り上げています。従来、環境社会貢献では環境貢献製品の売上高の伸び率を目標にしていましたが、環境ビジョンに基づき、カーボンニュートラル関連の製品やサービスの登録数を増やすことを目標にしています。CSR調達では、CO2排出量を含めたサプライヤーの環境データについて把握することを目指します。
排出量は算定基準をGHGプロトコルの定めるマーケット基準に見直しています。電力の排出係数(電力使用量をCO2に換算する係数)を従来の固定値から毎年度の電力会社実績値に変更しました。これにより、再生可能エネルギー利用率が反映できます。
第5期環境行動5カ年計画 2023年度の実績
本5カ年計画の2023年度目標と実績、2024年度目標および最終年度である2025年度目標値を以下に示します。
2023年度は、世界経済の緩やかな回復に伴い、例えばエンバイロメント事業においては世界全体の乗用車販売台数の好調を受けて、自動車関連製品の出荷量が増加しました。一方で、省エネ活動の推進や、再生可能エネルギー利用の拡大により、約20万トンのCO2排出量の削減効果がありました。
その結果、CO2排出量は目標56万トンに対して56万トンとなり、再生可能エネルギー由来電力利用率も目標の25%を達成しました。そのほかの廃棄物や取水量など定量目標はすべて達成しました。
2023年度の実績は以下の通りです。
第5期環境行動5カ年計画 2023年度の実績