サステナビリティ
製品・サービスの安全性の追求
基本的な考え方
NGKグループは、「NGKグループ企業行動指針」に基づく品質方針の下、品質活動を通して製品・サービスの安全性を追求しています。
推進体制
日本ガイシの品質活動体制は、品質委員長(代表取締役副社長)をトップとするグループ全体の体制と、各事業本部長をトップとする事業部門内活動体制からなります。製品・サービスの安全性追求に関しては、この品質活動体制の中で活動を推進しています。また、品質委員長は定期的に活動内容を取締役会に報告しています。
日本ガイシの品質活動体制は、品質活動体系 をご覧ください。
リスク評価
製品・サービスの安全性リスク評価については、主に以下の活動を実施しています。
- 製品・サービスの安全性に関する活動の全社的なガイドラインを設定しました。このガイドラインは、安全性の考え方、リスクの評価や低減の考え方・方法を、安全に関する国際的な基本指針であるISO/IECガイド51に沿った形で示しており、事業部門や開発部門が製品・サービスの安全性に関する活動を推進するためのベースとしています。さらにガイドラインの考え方を品質確認のルールである「守るべき6つの品質」の1つに位置づけ、QRE-P活動※1を通して実施と確認をする仕組みとしています。
- 事業部の開発品は、IATF16949/ISO9001やIEC QC 080000の要求事項に基づき設計審査の審議項目の中に製品・サービスの安全性に関する項目を設け、設計段階で審議しています。また、内部監査や外部監査を通じ、それらの要求事項に従ってリスク評価の実施状況や仕組みの不備を確認しています。品質経営部はDR※2への参画等により部門におけるリスク評価の実施を確認・支援しています。新規開発品については品質保証検討会でリスク評価の実施状況を審議する仕組みになっています。
- 製品・サービスの安全性に関する緊急事態の発生や、特定のインシデントが認められた場合は、危機管理基本規定等に基づき、品質経営部や経営企画室を主体とし、会社として行動を起こすことが可能な体制になっています。
- 事業部は、ISO9001/IATF16949要求事項に従い、リスク分析とその予防処置の実施、緊急時対応計画の策定等を実施する仕組みとなっています。
- 出荷した製品の使用状況や変化劣化状況は、IATF16949/ISO9001等の要求事項に基づきお客さま満足度調査を実施するとともに、QRE-P活動の中でも製品の特徴に応じて市場品モニターや市場品の定期回収を実施し、安全性に関する必要な是正措置を検討しています。
1 QRE-P(Quality Risk Elimination-Process):製品の企画から量産に至る商品化プロセスにて、より効果的に品質リスクを排除する仕事の手順書。
2 デザイン・レビュー、設計審査
お客さまとのコミュニケーション
NGKグループは、NGKグループ企業行動指針および行動規範に「社会が必要とする情報は、正確かつ速やかに開⽰します」を掲げ、製品やサービスについても適切な情報提供をしています。ホームページの製品情報では、製品の紹介とあわせて取り扱い等に関する情報を開示し、お客さまには具体的な事案ごとに取り扱いに関する注意内容を提供しています。また製品安全に関する情報提供の仕組みの強化も進めています。製品の開発においては、出荷先の国の規制を確認し、規制を遵守した安全性を確保しています。お客さまに対しては、事業本部の品質保証部門が主体となり、ご要望に応じて含有化学物質調査に協⼒するとともに、化学物質安全性データシート(MSDS)等の開⽰をしています。また、プロダクトスチュワードシップに関連した活動として、「環境⾏動指針」「資材調達情報」および「NGKグループ サプライヤー行動規範」の中で、製品・サービスの安全性を含めた取り組みをお取引先さまとともに実施していくことを掲げ、環境に配慮した材料・部品・製品・設備を優先的に調達・購⼊するとともに、製品に含有する化学物質の確実な管理に取り組んでいます。
従業員への教育・研修
日本ガイシは入社時および昇格などの節目ごとに、すべての職域を対象に、また国内グループ会社も含め、計画的な人材育成に取り組んでいます。全社教育の中には製品・サービスの安全性に関する内容が含まれています。具体的には、IATF16949/ISO9000教育、PL法(製造物責任法)勉強会で製品・サービスの安全性に関する教育を実施しています。製品・サービスの安全性に特化した教育も2023年度から開始し、2024年度以降その教育を拡充し、理解と浸透を一層推進していきます。
全社教育については、2024年度 全社教育体系図 をご覧ください。