サステナビリティ

品質の取り組み

お客さまと品質

NGKグループは、より良い社会環境に資する製品・サービスの提供を最も重要な使命の一つと考え、お客さま視点に立った世の中に信頼される品質づくりに努めています。

基本的な考え方

NGKグループは、「NGKグループ企業行動指針」に基づく品質方針の下、毎年、品質目標を定めて、お客さま目線での品質づくりに取り組んでいます。

2020年度の取り組み

2019年度は、前年度に取り組みを開始した「業務品質」※1の改善に対し、経営層への意識改革を図るための教育を行うとともに、契約内容を業務へ落とし込むための仕組みの強化に取り組みました。これにより各事業部では業務品質の改善が進み、活動も浸透してきました。
2020年度は、課長・係長クラスへの意識改革を図るため教育の裾野を拡大するとともに、「おかしい」と思うことは指摘する風土作りに取り組みます。
一方で製品品質については、従来から取り組んでいるQRE-P※2が部門で自律的に運用されるための部門体制の強化を図ります。
なお2020年度は、組織風土の改革を確かにするため、問題への気づきを促し、指摘を大切にする品質目標を設定しました。

  • ※1 業務品質:お客さまとの約束を遵守するための仕事の仕組みのレベル
  • ※2 QRE-P:製品の企画から量産に至る商品化プロセスにて、より効果的に品質リスクを排除する仕事の手順書;Quality Risk Elimination-Process

品質活動体制

日本ガイシの品質活動体制は、品質委員長をトップとするグループ全体の体制と、各事業本部長をトップとする事業部門内活動体制からなります。グループ全体の活動としては品質委員長を補佐する審議機関として品質委員会を設置し、事業部門内活動体制としては事業系列別に、それぞれに適した品質システムを構築し、ISO9001認証またはIATF16949認証を取得して、品質保証・品質管理・品質改善・品質教育などの活動を推進しています。
2018年度からは、受渡検査の不整合問題への対策として、品質コンプライアンスの強化を図るため遵守ルールを規定化するとともに、従来の「製品品質」に加えて「業務品質」にも品質活動を拡大しています。
2020年度の危機管理の見直しにより、重大な品質問題が発生した場合、法令・企業倫理など他の分野が関係する問題については、品質委員長がその担当委員会と連携して対応に当たります。技術的な問題については必要に応じて品質会議を開催して対策を立案し、品質委員長が発生部門の措置を指導します。

品質活動体系

品質活動の体系図です。品質委員会を中心に行われるグループ全体の体制と、各事業本部で行われる事業部門内活動体制の2系列に大別できます。

ISO9001認証またはIATF16949認証取得状況

2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
ISO9001認証取得事業所/割合(%、グループ) 100 100 97 97 97

2017年度以降、未取得のNGKセラミックスタイランドは認証取得に向けて準備中

全社を挙げて品質リスクの排除を強化

NGKグループの「品質活動ルール」

NGKグループでは、お客さまの品質要求の高度化や多様化、対象市場などの違いに、より的確に対応するために「NGK品質活動の再構築」の活動を全社で推進しています。
特に、市場での品質リスクの排除を強化するために「品質活動ルール」を策定し、ルールの定着とさらなる有効性向上を進めています。

4つの「品質活動ルール」

品質活動の有効性向上および仕事のやり方改革を目指して

製品実現において品質向上と品質リスク排除を強化するための仕事のやり方を示した業務プロセス(QRE-P:Quality Risk Elimination-Process)活動の全社展開を進めています。2019年度は、研究開発部門などが行う新製品開発における品質リスク排除を強化するために、「新製品開発の品質リスク未然防止活動に関するガイドライン」を全社規定に追加しました。その中で定めた、品質保証検討会を2回実施し、開発者だけでなく多数の有識者の知見を集め、品質リスク排除に関する市場で使われる前の議論を強化しています。
担当者が実務に活用できるレベルまで理解するには相当の練習と体験が必要なため、開発事案を対象として推進メンバーが担当者とともに作業することで理解が深まるように取り組んでいます。

DR機能強化の活動

お客さまの品質要求の高度化や多様化により、開発の全期間にわたり、設計だけでなく生産技術や製造の関連メンバーの知見を集める必要性が高まっています。このため、DR(デザイン・レビュー、設計審査)を最重要活動と位置づけ、開発の節目や製造工程の変更時にはDRを実施すること、重要なDRには全社からレビュワが参加して品質リスクの排除を支援することを強化しています。
各DRの議論をより活性化し品質リスク排除を徹底できるよう「DRガイドライン」を作成し、教育やDRごとの振り返りなどにより普及に努めることで、DRの有効性向上を推進しています。
また、部門だけでは解決が困難な課題に対して、全社DR(全社の品質会議)を開き、社内から広く関連する技術者や知見者を集め、製品の信頼性や安全性などを多面的に評価しています。
先述のQRE-Pの考え方を展開することによるDR前の設計レベルの向上とともに、本活動によるDRで組織の知恵や経験の効果的な活用を一層強化していきます。

DR活動の流れを描いた図です。DRガイドラインにもとづき設計者が製品や工程の設計を検討し、DRの場で議論や審議を行い、品質リスクを排除していきます。