サステナビリティ

知的財産マネジメント

基本的な考え方

NGKグループは知的財産を極めて重要な経営資源と位置付けています。特許・実用新案・意匠・商標などの権利をグローバルに取得・活用することで、NGKグループの事業や開発をサポートしています。
「NGKグループビジョン Road to 2050」の実現に向け、特にCN(カーボンニュートラル)とDS(デジタル社会)分野のグローバルな出願、ならびに従来の「モノづくり」に関する発明に加えて、サービスやシステムなどの「コトづくり」に関する発明の出願強化を推進しています。
また、知的財産部と各開発・事業部門が、市場情報や競合の出願状況といった公知情報等の分析結果と自社の開発目標を踏まえて、知的財産活動目標を議論・立案する「知財活動会議」を毎年開催しています。
四半期ごとに活動の進捗を確認し、状況の変化に柔軟に対応しながら、戦略的な知的財産活動を遂行しています。

特許保有件数の推移

特許保有件数の推移を示したグラフです。2023年3月末時点で、国内3,448件、海外4,589件の特許を保有しています。
2023年3月末時点の特許保有数を画像化しています。国内3,448件、海外4,589件です。

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知的財産管理体制

知的財産部にて、NGKグループ全体の知的財産を一元管理しています。また、知的財産に関する活動を各部門と協働して推進しています。

知的財産管理体制を示した図です。専門部署の知的財産部が知的財産を一元管理しています。

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知的財産教育の推進と知的財産意識の向上

技術者のための知的財産研修

技術者の教育とスキルアップのため、知的財産に関するe-ラーニングや各種セミナーを実施しています。技術者を対象とした特許検索手法に関する研修では、受講者が個々にパソコンを操作しながら実践的に検索手法を習得します。
2020年度以降は、新型コロナウイルス感染症対策と、遠隔事業所からの受講促進策としてリモートを活用しています。 2022年度からは「特許制度に関するセミナー」において、講義コンテンツのオンデマンド研修方式を開始しました。

2022年度に実施した知的財産教育

対象者 参加者数
特許法入門e-ラーニング 若手技術者 59人
特許制度に関するセミナー 技術者 144人
知的財産権の検索技能を養成するセミナー 技術者 227人
対話形式少人数セミナー 研究開発部門・事業部門の技術者 117人
(実施回数15回の合計)

知的財産部員の海外研修を実施

米国の知財最新情報収集、実務修習ならびに代理人との円滑なコミュニケーションによる効率的な業務遂行を目的として2022年度は約3カ月間米国特許事務所に知的財産部員を派遣しました。

海外研修でお世話になった⽶国事務所の皆さんと知的財産部員の集合写真です。
お世話になった米国事務所の皆さんと

従業員の発明を奨励する職務発明報奨制度

従業員による優れた発明の創出を一層促進するため、出願報奨、登録報奨、実施報奨、優秀発明報奨の4類型から構成される職務発明報奨制度を設けています。
優秀発明報奨は、特に優れた発明について高額な報奨金と表彰で会社への貢献を称えるもので、事業への顕著な貢献が認められる特許・ノウハウを対象とする発明功績賞と、発明の内容が革新的である特許・特許出願・ノウハウを対象とする革新発明賞があります。2022年度は、厳正な審査を経た結果、発明功績賞3件と革新発明賞2件の受賞が決定しました。

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知的財産の情報発信

NGKグループ全体に技術動向分析、調査ノウハウなどの情報を発信し、知的財産の創造活動をサポートしています。
NGKグループビジョンに関連するCN(カーボンニュートラル)についても、注目される技術分野における知財情報の積極的な発信や、「知財情報活用TIPS」の連載などを提供しています。

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海外での知的財産リスクへの対応

グローバルな生産活動を行う自動車排ガス浄化用セラミックス関連の事業をサポートするため、海外の工場での発明を適切に管理する手法を構築し、日本と同レベルの知的財産マネジメントを推進しています。

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