サステナビリティ
リスクガバナンス
リスクマネジメントの考え方
NGKグループは重大なリスクに関し、危機管理基本規程に基づいて以下の各委員会の活動を通じ、リスクの発生を回避・予防しています。また、著しく重大なリスクに関しては、経営企画室所管執行役員の判断で、社長の参加する対策会議を招集し、対応に当たります。
社会経済情勢の不確実性が一層高まりつつある中では、リスクへの感度を高め、リスクが危機へと変わる前に対処を進めることが重要です。そこで、平時には5つの委員会が常時リスクを管理しつつ、リスクが拡大した際にはトップ主導で迅速に対策が行える体制を構築しました。
リスクマネジメント体制図

リスク特定プロセス
従来のリスクマネジメントの過程で判明していた、グループの経営や財務状況に影響を及ぼし得るリスク全般について集約・再評価し、重要なリスクを抽出。ESG会議で審議の上、グループとして管理すべきリスクを特定しました。

<リスク・リスク概要・対応策>
リスク | リスク概要 | 対応策 |
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1.事業運営におけるリスク | 各事業共通 | |
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①セラミックス事業 | ||
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②プロセステクノロジー事業 | ||
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③エレクトロニクス事業 | ||
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④エネルギーインフラ事業 | ||
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2.研究開発に関するリスク |
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3.法令遵守、人権・安全、品質に関するリスク | ①法令等の遵守に関するリスク | |
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②人権・安全に関するリスク | ||
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③品質に関するリスク | ||
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4.情報システムのリスク |
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5.為替、資金および資材調達のリスク |
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6.気候変動と災害のリスク |
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海外グループ会社のリーガルリスクマネジメント
NGKグループでは、事業拡大に伴ってグローバル化・多様化するリスクを最小限にとどめるため、海外での事業展開におけるリーガルリスクマネジメント状況の把握強化に取り組んでいます。
海外グループ会社に対しては、半年に一度、訴訟などの法務案件や弁護士の利用状況を、また、年に一度、内部通報制度の利用、輸出管理、法令関連情報の入手など、リーガルリスクへの対応状況の報告を求めています。報告のうち主要な内容についてはコンプライアンス委員会で報告し、情報を共有しています。
また、海外拠点からの相談に対しては適宜、弁護士と法務部が対応しリスクを回避しています。
アンケートに基づくリスクの抽出と未然防止
日本ガイシと国内グループ会社では、リスクマネジメント体制強化の一環として、2019年度に第2回CRS(Corporate Risk Survey)調査を実施しました。これは従来から実施しているCSA(Control Self Assessment)アンケートとコンプライアンス意識調査アンケートを統合した調査で、日常の事業運営で起こりうるさまざまなリスクの把握と未然防止を目的に、リスク発生の可能性とその影響について回答者の認識を尋ねています。この結果をもとに各リスク対応部門と各本部がリスク対応策を策定してリスク低減に取り組んでいます。