持続可能な調達の推進
考え方・方針
NGKグループは、「社会的協調」「門戸開放」「共存共栄」を調達活動の基本軸とし、サプライヤーと公正・公平な取引を行い、共に持続的な成長を目指しています。この考え方を具体化するため、「NGKグループ調達方針」を定め、取り組みを推進しています。また、内閣府・中小企業庁が推進する「パートナーシップ構築宣言」に賛同し、サプライヤーとの共存共栄と適正・公平な取引の実施を継続しています。
NGKグループ調達方針
推進体制
NGKグループは、資材部が一次取引先であるサプライヤーを管理し、原材料など重要な購買品については二次取引先以降も管理しています。
サプライチェーンマネジメントの取り組みは、サステナビリティ統括委員会において、環境行動分科会や人権分科会が内容や重要性に応じ関連の委員会や関係部門と連携しながら推進しています。また、サステナビリティ統括委員会で審議、報告された内容を定期的に取締役会に報告しています。
取り組み
NGKグループサプライヤー行動規範
NGKグループは、サプライヤーと共に持続可能な社会の実現を目指し、「NGKグループサプライヤー行動規範」を定めています。本規範において、人権面では強制労働の禁止など、環境面では温室効果ガス排出削減などサプライチェーンにおける重要な責任を求めています。
主要・登録サプライヤーには本規範遵守への同意を、新規サプライヤーには取引開始時、また既存サプライヤーには毎年依頼しています。
サプライヤーアセスメント
サプライヤーの定義
NGKグループは、以下の観点から主要・登録サプライヤーを特定しています。
| 観点 | 判定基準 |
|---|---|
| 重要性 | 製品製造に必要な原料/設備等 |
| 代替困難性 | 他社への切替が困難 |
| 取引規模 | 各事業部購買額上位 |
- 主要・登録サプライヤー数 約3000社 (2026年6月時点)
新規サプライヤーのアセスメント
NGKは、新規サプライヤーとの取引開始にあたり、「オープンで公正かつ公平な調達」を原則とし、品質・コスト・納期(QCD)や安定調達の観点から評価を行います。さらに、サプライチェーン全体で社会的責任を果たすため、ESG要素を反映した「NGKグループサプライヤー行動規範」の趣旨理解と遵守同意を、新規取引先選定の必須条件としています。
既存サプライヤーのアセスメント
NGKは、既存サプライヤーに対し、毎年「NGKグループサプライヤー行動規範」遵守の同意書提出を求めています。
また、サステナビリティ評価の精度を高めるため、人権・労働・環境など9項目、96問からなる実態調査を実施し、取引内容に応じたリスク評価を行っています。調査は事業への影響度を考慮し、NGKの直接材サプライヤーから開始し、国内外の主要サプライヤーへ段階的に拡大しています。2025年度に調査内容を、前年度に全面改定した「NGKグループ行動規範」に沿った内容に見直しました。
- 人権、労働
- 安全衛生
- 環境
- 公正、倫理
- 品質、安全性
- 情報セキュリティ
- 事業継続計画(BCP)
- 地域、社会との協調
- マネジメントシステム
サプライヤーとのコミュニケーション活動
サプライヤーへの業績説明
NGKは、グループの事業状況や経営方針、年度事業計画、調達方針を主要サプライヤーと共有し、コミュニケーションを深めるため、毎年説明会を開催しています。
2025年度は、対面で110社、オンラインで約70社が参加し、サプライチェーン全体での事業継続と発展に向けた情報共有を行いました。
サプライヤーとのコミュニケーション強化・見直し
NGKは、適正な価格転嫁の実現に向けた定期的な価格交渉や、ITセキュリティ強化のためのメール送受方法の見直しなど、サプライチェーン全体でコミュニケーションの改善を進めています。
また、ハラスメント対応、BCP体制構築、ITセキュリティなどのテーマについて、当社の取り組みを定期的にサプライヤーへ共有し、意見交換の場を設けています。
さらに、「取引先ヘルプライン」を通じて国内外からの相談を受け付け、問題の早期発見と解消に努めています。
サプライヤーへの訪問・モニタリング
NGKは、品質・コスト・納期(QCD)を公正に評価し、最適なサプライヤーから調達するため、国内外で訪問・監査を実施しています。2025年度は、重要サプライヤー36社を含む54社に品質監査を行いました。監査では評価とフィードバックに加え、工場サーベイや納期調整の際に、QCD管理体制やサステナビリティ対応状況を幅広く確認しています。また、直接訪問に加えてウェブを活用したコミュニケーションにより、取引先との信頼関係の強化に努めています。
サプライヤーへの研修・支援活動
NGKは、工事関連サプライヤーで構成する「NGK安全協力会」を通じ、安全意識の向上に取り組んでいます。事故や災害事例の共有、安全に関する講演を行う安全大会を毎年開催しています。2025年度は、会員企業49社から82名が参加し、安全管理とメンタルヘルスに関する特別講演を受講しました。
持続的な調達における外部団体との連携
NGKグループは、2015年より、国際連合が提唱する国連グローバル・コンパクトに参加しています。人権、労働、環境、腐敗防止に関する10原則に賛同し、事業活動を通じて持続可能な社会の実現への貢献を図っています。また、分科会のうち、サプライチェーン分科会においては、持続可能な調達を実践していくための環境整備の活動に参加し、得られる知見などをもとにNGKグループの調達への反映を図っています。
NGKグループ全体の連携・調達力強化
NGKグループは、グループ会社との情報共有や調達テーマの共同取り組みを通じて、調達力の強化とガバナンスの確保に努めています。共通資材の集約購買、コストやサプライヤー情報の共有、国内取引先管理手法の導入などにより、各グループ会社の購買体制や取引実態を踏まえた課題の明確化と改善を進めています。
今後も、集約購買の拡充や取引先管理手法の共通化を通じて、コスト効率とガバナンスの両面でNGKグループ全体の調達機能を向上させていきます。
責任ある資源・原材料調達
NGKグループは、人権侵害や紛争の資金源となる原材料の使用を回避するため、責任ある調達活動を推進しています。特に、コンゴ民主共和国および周辺国で採掘されるスズ、タンタル、タングステン、金などの紛争鉱物について、使用回避に向けた施策を実施しています。また、お客さまからの要請に応じて、サプライヤー調査を行い、調達プロセスの透明性を確保しています。