コンプライアンス推進体制
NGKグループ企業行動指針および行動規範
NGKグループは、企業活動の基本的な考え方を示す「NGKグループ企業行動指針」と、企業活動をする上で遵守すべき事項をまとめた「NGKグループ行動規範」を定めています。
NGKグループの一人ひとりが指針・規範に沿って高い倫理観を持って行動し、さらにはサプライチェーン全体で社会的責任を果たすことで、社会・ステークホルダーからの信頼を築いていきます。
指針および規範は、日本語・英語・中国語を含む13言語に翻訳し、毎年度初めに全ての役員と従業員へ展開されているほか、規範の遵守事項をより具体化した「NGKグループ行動規範ガイドブック」や、毎年のコンプライアンス教育によって、NGKグループ全体での継続的な遵守徹底を行っています。また、NGKおよび国内グループ会社では、イントラネットを活用してパソコンへのポップアップ表示を行うことで、周知・徹底を図っています。
さらに、内部監査、内部通報制度、コンプライアンス意識調査アンケートなどを通じて、法令や指針・規範の遵守状況を確認しています。また、コンプライアンス委員会での報告・議論を通じて有効性を定期的にレビューし、改善につなげています。
適用範囲
「NGKグループ企業行動指針」および「NGKグループ行動規範」は、NGKグループで働く全ての人とサプライヤーを対象としています。
- 違反件数の報告
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2025年度、NGKグループにおいて重大なコンプライアンス違反は発生しませんでした。
- 法令違反事例
NGKグループコンプライアンス活動基本要領
コンプライアンス活動の在り方は、社会情勢や法令の変化に応じてグローバルに進化を続けており、NGKグループの活動においても、国際的な水準に照らした客観的な評価と継続的な改善を行う仕組みが必要です。
また、法令遵守に加え、安全・環境・品質などの分野においても、コンプライアンスに関する取り組みの在り方や価値観を統一し、全体的な質の向上を図ることが重要です。
この考え方に基づき、2021年度に「NGKグループコンプライアンス活動基本要領」を制定しました。本要領は、NGKグループにおけるコンプライアンス活動の在り方に関する基本的な考え方を示す方針であり、NGKグループで働く全ての従業員に周知・徹底しています。
本要領に基づき、安全、環境、品質、輸出、人権、競争法などの領域で、実効性を重視したコンプライアンス活動を関係部門が連携して推進しています。
コンプライアンス推進体制
NGKグループでは、コンプライアンス委員会を設置し、その傘下に実務責任者で構成されるコンプライアンス活動推進部会を設けています。委員会では、コンプライアンス活動の方針策定や重要事項の審議を行っています。
また、活動状況を定期的に取締役会へ報告し、取締役会が監督を担っています。
さらに、NGKグループでは、有効かつ実効性のあるコンプライアンス体制を構築するため、国内外のグループ会社にコンプライアンス責任者と担当者を選任し、コンプライアンス施策の内容や計画を協議しながら推進しています。
将来的にはグループ会社各社が自主的にコンプライアンス施策の立案・実行・評価・改善を行える体制の確立を目指しています。
腐敗リスクの評価と対応
NGKグループは、腐敗を含む重大なコンプライアンスリスクを、リスク統括委員会など経営層が関与する形で評価し、重要と考えるリスクを事業環境・戦略・内部要因に分類して継続的に見直すことによりリスクマネジメントを行っています。コンプライアンス意識調査などのアンケートや内部統制プロセスでの特別リスク評価を通じてリスク分析を行い、コンプライアンス委員会をはじめとする各委員会や各担当部門が中心となり、事業ごとにリスクの回避・予防に取り組んでいます。
グループコンプライアンス部のミッション
グループコンプライアンス部は、事業活動のあらゆる場面においてコンプライアンスを最優先とする姿勢を徹底し、国内外のグループ会社と連携しながら、国際水準に基づく実効性の高いコンプライアンス活動を推進しています。
- NGKグループ全体に、コンプライアンスを最優先とする企業文化を定着させる
- 国際水準に沿ったコンプライアンス活動を推進し、継続的な改善の仕組みを確立することで、徹底を図る
- 海外グループ会社に対しては、地域の法規制や社会的要請を把握し、グローバル対応のコンプライアンスを推進する
ミッション遂行に向けた2025年度の主な取り組み
- 10月のコンプライアンス強化月間に、「コンプライアンス最優先」を掲げた社長ビデオメッセージを、各言語の字幕を付してNGKグループ全体に発信
- 「NGKグループコンプライアンス活動基本要領」の周知と業務への活用事例の紹介
- 競争法、贈賄防止法令などのグローバル法規制への対応
- 接触機会が多いみなし公務員を想定した贈賄防止教育の展開
- 内部通報(ヘルプライン)の受付時間を拡大し、通報者の利便性を向上
内部通報制度
NGKグループでは、コンプライアンス違反の早期発見と組織の自浄作用を機能させるため、内部通報制度を設置しています。
ヘルプライン・ホットラインは、公益通報者保護法などの関係法令に準拠し、NGKおよびグループ会社で働く全ての人が利用できます。利用対象者には役員、従業員、契約社員、派遣社員、業務委託契約による駐在員、退職後1年以内の人も含まれます。
相談・報告は原則、第三者が運営する社外窓口が電話やインターネットで受け付け、匿名での相談・通報も可能です。相談・報告の保護は社内規程で定められ、報復を禁止しています。通報への対応は公益通報者保護法に基づく指定を受けた従事者のみが担当し、NGKおよび国内グループ会社の従事者は、通報受付や事実確認、是正措置の留意点、ハラスメントを含む通報事例への対応について、毎年教育を受けています。2025年度は、カスタマーハラスメント事案に加え、不正行為への対応事例も取り上げました。
通報の受付後は、外部の独立した弁護士の助言を得ながら、事実調査から是正措置まで公正かつ誠実に対応します。調査の結果、法令違反や不正行為などが確認された場合には、関与者には就業規則に基づき処分を行います。
このほか、取引先ヘルプラインやウェブサイトなどの窓口を通じ、サプライヤーやお客さま、地域住民など、事業活動に関わる全てのステークホルダーからの声を受け付ける体制も整えています。
ヘルプラインの設置
NGKグループでは、「NGKグループ企業行動指針」および「NGKグループ行動規範」の趣旨に反する行為の抑止、未然防止、早期解決を目的として、従業員からの相談や報告を受け付けるヘルプライン相談・報告窓口を設置しています。海外グループ会社も、各社で同様の相談・報告窓口を設置しています。
ヘルプライン通報件数
2025年度の通報件数は41件でした。全ての案件について、受付・調査・判断・対策の各プロセスで第三者である社外弁護士と連携し、慎重に対応を進めています。その結果、経営に影響を及ぼす重大な通報はありませんでしたが、5件のコンプライアンス違反を確認し、速やかに是正措置を実施しました。
また、通報・相談内容を踏まえ、NGKグループの企業行動指針や行動規範、コンプライアンス施策の有効性を定期的に評価・検証し、改善につなげています。
ホットラインの設置
NGKは、役員等が関与する不正や法令違反、競争法違反、贈賄・汚職などの包括的な腐敗行為に関する通報を受け付けるホットライン相談・報告窓口を設置しています。窓口は社外弁護士が担当し、社外役員を中心とする経営倫理委員会が案件を審議し、取締役会への報告や改善策の勧告を行います。
また、全ての海外グループ会社においても、各社の所在国に対応した多言語対応可能なホットライン相談・報告窓口を設置し、グループコンプライアンス部の支援・監督のもと、適正な運用を確保しています。
内部通報制度の周知
内部通報制度の周知を目的として、ヘルプライン・ホットライン相談・報告窓口を記載したポスターを、NGKおよび国内グループ会社の各職場に配布・掲示するとともに、NGKグループの従業員が閲覧できるポータルサイトにも相談・報告窓口の情報を掲載し、制度の周知を図っています。
また、ハラスメント教育の実施にあわせて、ヘルプライン・ホットラインの窓口についても周知を行っています。
コンプライアンス教育
従業員に対するコンプライアンス教育
NGKグループでは、グループコンプライアンス部と法務部が中心となり、役員および従業員に対するコンプライアンス教育と啓発を実施しています。キャリア教育や海外赴任者向けの教育に加え、法令解説や事例紹介を行う「法令/コンプライアンス連絡会」を定期的に開催し、理解促進を図っています。また、キャリア教育では品質コンプライアンスや契約遵守を含めた内容を取り入れています。
| 教育の名前 | 対象者 | 内容 | 受講形式 | 実施回数 |
|---|---|---|---|---|
| キャリア教育 | 新入社員 | NGKグループ企業行動指針・行動規範、コンプライアンス、競争法、贈賄防止規制、品質コンプライアンス、安全衛生 | 社内講師による教育 | 1 |
| 昇格・転換者 | NGKグループ企業行動指針・行動規範、コンプライアンス、品質コンプライアンス、安全衛生 | 動画視聴 | 3 | |
| キャリア中途採用者 | NGKグループ企業行動指針・行動規範、コンプライアンス、競争法、贈賄防止規制、品質コンプライアンス、安全衛生 | 動画視聴 | 1 | |
| 新任S群 | NGKグループ企業行動指針・行動規範、コンプライアンス、競争法、贈賄防止規制、品質コンプライアンス、契約遵守、安全保障輸出管理、安全衛生 | 動画視聴 | 1 | |
| 新任基幹職 | NGKグループ企業行動指針・行動規範、コンプライアンス、競争法、品質コンプライアンス、契約遵守、安全保障輸出管理、安全衛生 | 動画視聴 | 1 | |
| 海外赴任者教育 (グローバル教育) |
海外赴任予定者 | 競争法、贈賄防止規制、安全保障輸出管理 | 動画視聴 | 1 |
| コンプライアンス教育 | 海外グループ会社基幹職・営業職 | コンプライアンス、競争法、贈賄防止規制、品質コンプライアンス | 弁護士による教育・社内講師による教育・eラーニング | 18 (23拠点) |
| 国内グループ会社基幹職・一般職 | コンプライアンス、ハラスメント防止、内部通報制度について | 弁護士による教育 | 5 | |
| NGK、国内グループ会社役員・従業員 | コンプライアンス、ハラスメント防止、内部通報制度について | eラーニング | 6 | |
| NGK・国内外グループ会社営業職および新事業関係者 | 贈賄防止規制 | 弁護士による教育 | 4 | |
| 役員 | 競争法 | 弁護士による教育 | 1 | |
| 新任役員 | 会社法 | 弁護士による教育 | 1 | |
| NGK・国内グループ会社基幹職・営業職 | 競争法 | 弁護士による教育・動画視聴 | 1 | |
| 新任基幹職 | 競争法伝承教育 | 社内講師による教育 | 1 | |
| 出張教育依頼部門 | 競争法 | 社内講師による教育 | 2 | |
| 法令/コンプライアンス連絡会 | 基幹職ほか内容に応じた対象者 | 5月度 電子契約の現状と電子契約サービスの導入について | 社内講師による教育・動画視聴 | 1 |
| 7月度 国内外の個人情報保護法の概要と実務対応のポイント | 社外弁護士による教育・動画視聴 | 1 | ||
| 9月度 発生メカニズムから考えるパワハラ防止対策 | 社外講師による教育・動画視聴 | 1 | ||
| 11月度 ビジネスにおける腐敗防止の最新実務 ~そのとき、あなたはどう行動すべきか~ |
社外弁護士による教育・動画視聴 | 1 | ||
| 1月度 改正下請法(取適法)のポイント | 社内講師による教育・動画視聴 | 1 | ||
| 3月度 インサイダー取引規制の最新動向 | 社内講師による教育・動画視聴 | 1 |
その他の啓発活動
コンプライアンス便り
イントラネットに、身近なテーマを4コマ漫画などでわかりやすく解説する「コンプライアンス便り」を掲載し、毎月更新しています。事例を通じて学ぶべきポイントを簡潔に紹介し、従業員の理解促進を図っています。
| 4月 | 相談窓口に相談 |
|---|---|
| 5月 | 伝え方も大切に |
| 6月 | 情報管理 |
| 7月 | ゲームに課金しただけ |
| 8月 | 「におい」に気づかないでいたら |
| 9月 | 企業風土は、変えられる? |
| 10月 | コンプライアンスは、自由を奪う? |
| 11月 | 本当にパワハラ? |
| 12月 | 人権週間 |
| 1月 | いつものようには飲めない時 |
| 2月 | 取引先からの過剰な接待 |
| 3月 | 立場を利用して交際を迫ったら |
コンプライアンス強化月間
NGKグループは、毎年10月を「コンプライアンス強化月間」とし、社長メッセージの発信、内部通報窓口の周知などを実施しています。2025年度は、社長メッセージをNGKおよび国内外のグループ会社に向けて動画で配信し、グループ全体でコンプライアンス意識の向上を図っています。
コンプライアンス活動表彰
NGKグループは、NGKの各部門や国内外のグループ会社が取り組むコンプライアンス活動のうち、自主性や独自性に優れた事例を表彰し、グループ全体に共有しています。2025年度は以下の4件を優れた活動として表彰しました。
- NGKセラミックスインドネシア :コンプライアンス意識向上と働きやすい職場環境作り
- NGKセラミックスメキシコ :チームメンバー主導のコンプライアンス教育
- 恩基客(中国)投資有限公司:業務監査部メンバーによる独自のコンプライアンス教育プログラム
- エネルギー&インダストリー事業本部:委員制度導入による部門間コミュニケーション促進
表彰式では、コンプライアンス委員長から表彰状を授与するとともに、受賞部門との意見交換を実施しました。
表彰された活動については、取組の背景や工夫点を紹介した情報発信を行い、NGKグループ内の他部門・他拠点における取組の参考となるよう活用しています。