廃棄物削減と資源の有効利用
考え方
NGKグループは、セラミック製品の原材料調達などで天然資源を使用する事業を展開しており、その過程で廃棄物が発生します。資源の有効利用と廃棄物の適切な管理は、地球環境への負荷低減に不可欠です。
また、資源効率の向上は、コスト削減や安定的な調達の確保につながり、当社グループの競争力強化にも寄与します。加えて、循環型社会の実現に向けた取り組みは、天然資源の使用抑制や廃棄物削減の観点から環境負荷低減に貢献します。
最近の動向として、欧州ではサーキュラーエコノミーと呼ばれるバリューチェーン全体での資源循環の取り組みを推進しており、バッテリー規則やエコデザイン規則などの規制が進んでいます。こうした動向を受けて、NGKグループでは2026年度開始の第6期環境行動5カ年計画で、このサーキュラーエコノミーへの取り組みを検討していきます。
このような考え方に基づき、NGKグループは資源循環の推進を地球環境分野における重要課題と位置づけ、具体的な取り組みを進めていきます。
指標と目標
廃棄物の削減
NGKグループは、2025年度目標の達成に向け、CO2排出量と同様に年次改善計画を立案・管理し、廃棄物の発生抑制を推進しました。
2025年度の売上高原単位は6.8と2013年度比で64%削減となり、第5期環境行動5カ年計画の最終年度である2025年度目標の50%削減を達成しました。この成果は、製造現場での原料収率や歩留まり改善など、製造部門での継続的な改善活動によるものです。
また、2013年度を基準とした生産量原単位の改善率を示す対BAU削減率※は40%となり、こちらも年次目標および2025年度目標(30%)を達成しました。
- ※生産量原単位が基準年度から変化がなかったと仮定した場合の廃棄物発生量に対する実際の廃棄物発生量の比率


廃棄物の再資源化
NGKグループは、廃棄物の分別徹底や再資源化方法の改善を通じて、積極的に再資源化を推進しています。
国内では、2017年度から全生産拠点で、廃棄物の発生量や処理方法、再資源化の実績に関する情報を共有しています。これにより、信頼性の高い処理業者の選定を進め、効率的かつ確実な再資源化を実現しています。この結果、5カ年計画の目標である国内全体の再資源化率99%以上を2013年度以降継続して達成しています。製造工程で発生するセラミック廃棄物はセメント原料、その他の廃棄物は路盤材として再資源化しています。
海外では地域ごとの状況に応じて目標を設定し、製造系グループ会社17社のうち再資源化に伴うコスト負担や各地域の法令・制度上の制約により対応が困難な3社を除き、平均で約90%の再資源化率を維持しています。
廃プラスチックの削減
NGKグループは、2023年度から製造時に発生する廃プラスチック量の開示を開始しました。2025年度の発生量は2,633トンです。今後は、プラスチック使用工程や分別方法を見直し、発生量削減を進めます。
また、NGKでは、原料輸入時に使用し劣化したプラスチックドラムの再利用が困難でしたが、プラスチック再生メーカーと協働し、同社が開発・販売する産業・建築資材「リプラギ」の材料として100%リサイクルを実現しました。
取り組み
廃プラスチックのマテリアルリサイクル
NGKグループはNGKグループ環境ビジョンに基づき、循環型社会の実現に向けた取り組みを推進しており、事業活動における環境負荷低減の観点から、資源循環の事例の整理・開示を行っています。
取り組み事例として、廃プラスチックのマテリアルリサイクルにも取り組み、製造工程で発生した廃プラスチックを活用してテーブル天板や施設サインを製作し、共創施設「NGK Collaboration Square DIVERS」に設置しました。さらに、2024年度からは同素材を用いた従業員向けノベルティを製作し、関連部門への配布や、NGKエコポイント制度の成績上位者への景品、社内環境イベントの参加賞として活用しています。これらの取り組みを通じて、社内におけるサステナビリティ意識の浸透を図っています。2025年度は梱包材や製造現場での活用を視野に、現場へのヒアリングを実施しており、具体的な活用方法の検討を進めていきます。

