人材育成
考え方・方針
NGKグループは、NGKグループビジョンの実現に向け、人的資本経営方針の中の「人材育成方針」に基づき、必要な能力とマインドを備えた人材像を明確にしています。関係部門が連携し、この人材像に沿った人材育成に取り組んでいます。
人材育成方針
- 高度な知識、技術、能力を身につけ、主体的に問題に取り組む人材
- チームワークを発揮し、粘り強く成果につなげる人材
- 自律的に成長し、自身と会社を変革し続ける人材
推進体制
人的資本経営全体の推進体制については以下をご覧ください。
戦略および指標と目標
戦略
NGKグループでは、NGKグループビジョンの実現および長期経営計画2026-2035の達成に向け、3つの重点戦略「文化醸成」「人材育成」「成長機会」を柱としています。
その中で「人材育成」については、次の観点に基づき取り組んでいます。
- 多様な経験・価値観を持つ経営人材育成
- 異分野・異文化の知見を活かす専門スキル人材育成
- 環境変化に対応するための計画的リスキリング
全社育成体系図
NGKは、入社時や昇格などの節目に、全ての職域と国内グループ会社を対象として計画的な研修を実施しています。近年は、これに加えて手挙げ制や選択型の研修を拡充し、従業員の自律的なキャリア形成をより一層促進しています。
取り組み
重点戦略に沿った取り組み
多様な経験・価値観を持つ経営人材の育成
NGKは、長期経営計画策定における議論を踏まえ、求める経営人材像を整理し、経営人材育成体系を刷新しました。従来の経営・事業戦略、財務、マーケティングなどの専門スキルに加え、経営幹部としての役割認識と判断軸の確立を重視し、候補者の意思決定と変革を担う力の強化を図っています。本プログラムでは、視座の向上や意思決定力の強化、企業価値と社会価値を踏まえた思考の養成に加え、越境学習を通じた内省と行動変容を促進し、変革を牽引するリーダーの育成を推進しています。
異分野・異文化の知見を活かした専門性深化
デジタル人材育成
NGKは、「NGKグループデジタルビジョン」に基づき、経営層を含む全従業員を対象に、DXの推進とデータ活用人材の育成に取り組んでいます。業務課題の発見からデータ活用・分析等を通じた知見の創出、業務の改善や高度化までを担う人材を、データ活用人材と位置づけています。育成内容や重点領域は、デジタル技術の進展を踏まえ、継続的に見直しています。
グローバルセミナー
NGKは、グローバルに活躍できる人材の育成を目的に、海外グループ会社で約半年間の実務を経験する海外実務研修を実施しています。若手の海外赴任候補者を主な対象とし、異文化環境でのコミュニケーション力と実務対応力の向上を図っています。
また、海外業務に携わる従業員に対し、異文化理解を基礎としたコミュニケーション・マネジメント研修や、語学研修、各国のエリアスタディなどのグローバル研修を提供し、国際業務に必要な能力の向上を推進しています。
新入社員英語研修
NGKは、グローバルに活躍できる人材の早期育成に向け、新入社員を対象としたグローバル研修を実施しています。英語研修を通じて、異文化理解や、コミュニケーションなど、国際業務に必要な基礎力の習得を推進しています。さらに、希望者にはレベル別の英語研修を提供し、英語力に加え、プレゼンテーションなどのビジネススキルの向上を図っています。
ものづくり教育
NGKは、安全・環境・品質・納期・コストを重視したものづくりの基盤を継承しつつ、新たな価値創造を担う人材の育成に取り組んでいます。製品や技術への理解を深める固有技術教育と、職場改善に必要な意識や手法を習得する管理・改善技術教育を実施しています。
固有技術教育では、製造プロセスに沿ったプログラムを通じてNGKのセラミック技術を体系的に学び、広い視点で業務に取り組む人材を育成しています。また、製造現場では、作業長を担う従業員に対し、職場風土改善や生産性向上に必要なスキルを習得する機会を提供し、現場のリーダーとして活躍できる人材を育成しています。
管理・改善技術教育では、QC、統計、信頼性、原価、保全などの基礎教育を通じて、自発的に改善に取り組む姿勢とスキルの向上を推進しています。
環境変化に適応する計画的リスキリング
リスキル・リカレント
NGKグループは、ビジョンで掲げる事業構成転換を実現するために、カーボンニュートラルやデジタル社会など新たな成長分野で求められるスキルの習得機会の充実を図っています。必要なスキルが高度化・多様化する中、従業員が必要な学びにタイムリーにアクセスできる環境を整備するため、1万本以上のコンテンツを備えたeラーニングを導入しています。また、希望する従業員には自律的な学習を支援するライセンスを提供しています。本取り組みは2021年度から開始し、これまでに延べ1,500人超の従業員がリスキリングに取り組んでいます。
また、2024年度には学習管理システム(LMS)を導入し、必須研修、募集型研修、学習教材、eラーニングなど多様な教育コンテンツをLMSに集約することで、グループ全体で活用できる教育基盤の整備を進めています。これにより、自律的な学習を促進し、成長分野で活躍できる人材育成をさらに強化していきます。
資格学位取得支援
NGKは、従業員の自律的な学びと意欲向上を支援するため、資格取得や学位取得を後押しする制度を導入しています。現在の業務に関連する資格だけでなく、将来のキャリア形成や新たな分野への挑戦につながる資格取得も積極的に支援しています。
対象資格は、弁護士、公認会計士、弁理士、建築士をはじめ、環境、安全衛生、品質管理、技術、語学、ITなど多岐にわたる500以上の資格と、業務に関連する博士号およびMBAです。取得者には受験費用や交通費などの実費を補助し、難易度や有用性の高い資格には最大10万円の一時金を支給しています。さらに、高度な資格や学位については学費の半額(上限200万円)を補助しています。
「高度な知識、技術、能力を身につけ、主体的に問題に取り組む人材」の育成
従業員が業務遂行に必要なマインドや専門知識、スキルを身につけられるように各種教育・トレーニングを実施しています。また、習得した内容を業務で実践できるように、上司との連携による指導や、自部門の課題解決に取り組む実践型プログラムも導入しています。これらを通じて、従業員が知識の習得にとどまらず、実践力を高め、主体的に課題に取り組む力を育成しています。
全従業員向け基盤となる制度
「チームワークを発揮し、粘り強く成果につなげる人材」の育成
NGKは、従業員がNGKグループの理念・ビジョン・企業行動指針を理解し、業務目標の達成にとどまらず、仕事の意義や判断基準を主体的に考えられるよう支援しています。働きがいや会社との一体感を高めるため、入社時や昇格時にコミュニケーション研修を実施し、職場における円滑な意思疎通を促進しています。
また、基幹職人事制度の改定により、マネジメント職に求める役割を再定義し、組織運営と成果に責任を持つ役割を明確化しました。これに基づき、マネジメント力を強化する教育体系を整備し、上位職から順次、新制度に沿った研修を展開しています。これらの取り組みを通じて、各層の従業員がチームを先導し、協働を促す力の向上を支援しています。
「自律的に成長し、自身と会社を変革し続ける人材」の育成
NGKは、従業員一人ひとりが自ら考え行動し、挑戦しながら活躍することで、会社の持続的な成長につなげることを目指し、意欲向上やキャリア形成を支援する教育を提供しています。変化の大きい働く環境を踏まえ、従業員が自身の価値観や特性、スキルを理解した上で、自らの役割や目指す姿を考え、新たな業務への挑戦や成長に前向きに取り組めるよう研修を実施しています。これらの研修には、昇格時や40代・50代を対象としたキャリアデザイン研修・セミナーがあり、必須研修に加えて、オンライン学習やキャリアカウンセリングの拡充も進めています。
イノベーション研修
NGKは、急激に変化する環境を踏まえ、社会課題を起点に新たな価値創出につなげることを目的として、イノベーション研修を実施しています。若手リーダー層向けのプログラムでは、価値観や認識の違いを理解し、他者と協業をしながらアイデアを形にしていくための手法を習得します。また、ワークショップを通じて、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想力を養っています。さらに、研修で生まれたテーマを新規事業につなげるため、社内の提案制度と連携しています。
