公益財団法人日本ガイシ留学生基金

代表理事挨拶

代表理事 蟹江 浩嗣の写真

生活習慣や文化的な背景が大きく異なっていたとしても、私たちは共に学んだり仕事で苦楽をともにしたりすることで、互いに友情を育み理解を深めることができます。

人・経済・文化が国境を超えて活発に往き来する今日、日本でもさまざまな国際交流が行われています。中でも留学生を通じた国際交流には次代を担う若者に大きな夢と希望を与え、同時に日本の国と文化、人に対する深い理解と好意を持った人材を育むという重要な役割が期待されています。

日本ガイシは1930年代から海外に出張所や駐在員事務所を開設し、その後も世界各地に生産拠点等を展開して事業を拡大してまいりました。とりわけ生産拠点では多くの社員が現地で長期間生活することになり、赴任した社員やその家族は、現地の地域社会やそこで暮らす人々に温かく迎えられ支援をいただきました。遠い国々で思いがけず受けた多くの好意は何ものにも代えがたいものでした。

このような好意に対する感謝の気持ちから、日本ガイシは母国を離れ日本で学んでいる留学生にも「日本に来て良かった、日本を好きになった」と思ってもらえることを願い、1997年に留学生に対する宿舎提供と奨学金支給を柱とする留学生支援事業を開始しました。そして翌年3月には「財団法人エヌジーケイ留学生基金」を設立し、その後2013年4月「一般財団法人日本ガイシ留学生基金」を経て、この度、2022年4月にSDGsの高まりを背景に地域からより一層の信頼をいただくために公益財団法人として新たにスタートをきりました。

私たちにできることには限りがありますが、当財団が行う留学生の皆さんへの支援が、次代を担うグローバルな人材育成や、国と国との相互信頼を高める取組みに少しでも貢献できることを願い、今後も支援活動に取り組んでまいります。

代表理事

蟹江 浩嗣