環境貢献製品およびサービス
考え方
NGKグループは、事業活動を通じて社会に貢献することを重要な使命と考えています。私たちは、長年培った技術を活用し、地球環境に配慮した製品や技術の開発・提供を進めています。
環境貢献製品およびサービスの開発と普及
「第5期環境行動5カ年計画」に基づき、環境貢献製品のうちカーボンニュートラル製品・サービスの登録数拡大を目指してきました。現在、環境貢献製品・サービスは11種類で、そのうち4種類がカーボンニュートラル関連です。2025年度は「高気孔率ハニセラム」を新たに登録しました。今後もCCU/CCS分野での活用が期待されるCO2分離膜など、新たな製品開発とサービスの提供に注力します。
また、研究開発では2025年度に大気汚染防止関連製品の改良に約12.8億円、水資源保全関連製品の開発に約2.2億円を投資しました。
NGKグループの環境貢献製品およびサービスの定義
NGKグループでは、以下のいずれかの要件を満たすものを環境貢献製品・サービスと定義しています。
- 1第三者機関から表彰または認定を受けたもの
- 2地球環境への負荷抑制・軽減に寄与するもの
- 3地域の環境負荷低減や発生した負荷への対処に寄与するもの
環境貢献製品およびサービスの開発・創出
製品設計時のサステナビリティ考慮
NGKグループは、企業行動指針と環境方針に基づき、環境に配慮した製品・サービスの開発・普及を推進しています。これらの取り組みは、環境マネジメントシステムに基づく内部監査や第三者監査で定期的に確認しています。
カーボンニュートラルへの貢献
絶縁放熱回路基板
(カーボンニュートラル関連製品)
NGKグループの絶縁放熱回路基板は、モーター駆動制御や発電機の電力変換制御を行うパワーモジュールに使用され、半導体素子で発生した熱を効率的に冷却器へ逃がします。独自の接合技術により高い信頼性と優れた放熱性能を実現し、パワー半導体の性能を最大限に引き出します。EV・HEVの普及に伴い、車載用途の拡大を通じてカーボンニュートラルへの貢献が期待される製品です。
地域への再生可能エネルギー供給サービス(恵那電力、あばしり電力)
(カーボンニュートラル関連サービス)
NGKグループは、地域のカーボンニュートラル推進に向けて、再生可能エネルギーの地産地消を支援しています。
岐阜県恵那市では、NGKは恵那市および中部電力ミライズと共同で「恵那電力」を設立し、公共施設の屋根や遊休地に太陽光発電設備と蓄電池を設置しています。
また、北海道網走市では、NGKが網走市と設立した「あばしり電力」においても、同様の仕組みで再生可能エネルギーを供給しています。
波長制御乾燥システム
(カーボンニュートラル関連サービス)
NGKが独自開発したヒーターユニットを用いる波長制御乾燥システムは、溶剤乾燥を効率化する技術です。
特定の赤外線を選択照射することで、従来の熱乾燥方式に比べ乾燥時間を約1/2~1/3に短縮し、消費電力を30~50%削減できます。また、塗布膜中の成分濃度の偏り(バインダー偏析)も30~40%抑制可能です。
環境汚染防止への貢献
ハニセラム
ハニセラムは、自動車の排ガスに含まれる有害物質を浄化する触媒担体用セラミックスです。触媒を安定的に保持し、ハニカム構造によって排ガスとの接触面積を最大化することで、高い浄化性能を発揮します。
EV(電気自動車)化への進展の一方で、中期的には内燃機関車の需要は高水準で継続するとみており、排ガスに含まれる有害物質の低減への取り組みは今後も重要です。
NGKグループが生産するハニセラムは、現在も多くの内燃機関車に採用され、これからも環境負荷低減を支え続ける製品です。
高気孔率ハニセラム
ハニカム構造の隔壁を極限まで薄くし、隔壁内部に多くの微細孔をもたせることで熱容量を低減。素早く温まるようにして、近年の排ガス規制厳格化に対応可能な「高気孔率」ハニセラムを開発しました。
ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)
DPFは、ディーゼル車の排気系に搭載される多孔質セラミックフィルターで、微細孔により粒子状物質(PM)を確実に捕集し、排ガスを浄化します。これにより、大気汚染防止に大きく貢献しています。
NGKグループは、コージェライト製と炭化ケイ素製の2種類を量産する唯一のメーカーとして、ディーゼル車の環境性能向上をセラミック技術で支えています。
ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)
GPFは、ガソリンエンジンから排出される粒子状物質(PM)を除去するセラミックフィルターです。ディーゼル車用フィルター(DPF)の技術を基に、独自の造孔技術と細孔制御技術を組み合わせることで、高いPM捕集効率と低圧力損失を両立しました。これにより、低燃費と高出力を維持しながら排ガス浄化を実現します。
NGKグループは、世界的に強化される排ガス規制に対応し、今後も環境性能向上に貢献していきます。
車載用高精度NOxセンサー
NGKグループは、排ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度をリアルタイムで高精度に測定できる世界初の車載用センサーを開発しました。微量なNOxをppm(100万分の1)レベルで検出し、排ガス浄化装置の制御を高度化することで、ディーゼル車からのNOx排出量低減に貢献しています。本センサーは、EVへの移行期における排出ガス低減を支え、環境負荷の軽減に貢献する製品です。
低レベル放射性廃棄物処理装置
NGKグループは、独自の処理技術と高性能フィルターによる排ガス除塵技術を活用し、原子力設備で発生する低レベル放射性廃棄物を安全に処理する設備を全国の原子力発電所や研究施設に提供しています。
NGKは、設計から製造、施工、長期メンテナンスまで一貫対応し、高度で安定した放射能除去を実現することで、原子力設備の安全運転に貢献しています。
さらに、老朽化した原子炉の廃炉作業で新たに発生する廃棄物の処理システム開発にも取り組んでいます。
- 放射性廃棄物処理の重要性
原子力発電所などの放射線管理区域で発生する廃棄物は、放射性物質の放出や漏えいを防ぐことが最も重要です。そのため、一般廃棄物とは異なる専用の処理・処分が必要となります。
紫外LED用マイクロレンズ
NGKグループが開発した石英ガラス製の紫外LED用マイクロレンズは、水銀ランプに代わる紫外LEDの効率を高める製品です。水や空気の殺菌などに利用される紫外線光源は、現在水銀ランプが主流ですが、水俣条約により今後製造・輸出入が禁止されるため、紫外LEDへの移行が進んでいます。当社のマイクロレンズは、LEDチップを収めるキャビティ構造を備え、光の利用効率を向上させるとともに、低コスト化にも貢献します。
環境ラベルおよび宣言
NGKグループは、BtoB製品が中心であるため、現時点では製品への環境ラベルは適用していません。ただし、今後必要となる場合には、適切に対応します。