製品情報

焼成炉（加熱装置）

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産業用機器・装置

焼成炉とは

焼成炉とは、加熱装置の中のひとつで、対象となる部品や部材を加熱することで、結晶構造を変化させたり、焼結させたりする装置です。
焼成炉は、熱源により大きく分けて、電気、ガスがあり、処理条件に合わせ熱源の選択が可能です。

ローラーハースキルン：炉内の製品をローラーに乗せて搬送するタイプの連続型迅速焼成炉。
（連続生産向け、例：リチウムイオン電池材料、全固体電池（固体電解質など）、固体酸化物形燃料電池（SOFC）、固体酸化物形電解セル（SOEC）、セラミックコンデンサー（MLCC）、フェライト、サーミスタ、各種セラミック粉体など）
プッシャーキルン：被焼成物を台板状に積載し、炉入り口のプッシャー機構で台板を押して搬送する連続炉。
（連続生産向け、例：セラミックコンデンサー、圧電素子など）
トンネルキルン：炉内の製品を台車に載せて搬送するタイプの現地施工型焼成炉。
（連続生産向け、例：瓦、衛生陶器、がいしなど）
シャトルキルン：製品を乗せた台車を炉内に収納したまま焼成するバッチ式焼成炉。
（多品種少量生産向け、例：瓦、衛生陶器、がいしなど）

日本ガイシでは、がいしの製造で培ったセラミック技術を生かし、あらゆる加熱工程・乾燥工程に適したシステムを、お客さまのニーズに合わせ実現します。例えば、ローラーハースキルンでは、O₂濃度50ppm以下～99%以上まで対応できる高精度な雰囲気制御技術や、特殊炉内構造・センシング給排気システムを採用した同一炉内での急速昇温・雰囲気切替技術により、リチウムイオン二次電池材料（LiB）、全固体電池（固体電解質など）、固体酸化物形燃料電池（SOFC）、固体酸化物形電解セル（SOEC）、電子部品（MLCC・フェライト他）などの品質改善や歩留まり改善に貢献します。

焼成炉（加熱装置）の開発・設計から製造・現地工事・アフターサービスまで、自社にて一貫した対応が可能であり、ラボから量産レベルの装置まで提供いたします。また、一部の炉材については内製化している強みを生かし、お客さまに最適な生産設備をご提案いたします。

焼成炉におけるカーボンニュートラル／脱炭素に向けた「電化」への取り組み

日本ガイシでは、二酸化炭素（CO₂）などの温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル／脱炭素」の実現に向けた取組みを支援しています。

再エネ由来の「グリーン電力」とエネルギー源の「電化」がカギに

焼成炉のカーボンニュートラル／脱炭素については、エネルギー源をCO₂を排出する化石燃料（ガスなど）から、電力に置き換える「電化」を推進することがカギとなります。「電化」を実施した上で、エネルギー源に再生可能エネルギー由来の電力を使用することで、カーボンニュートラル／脱炭素を実現することが可能です。
日本ガイシでは、化石燃料を用いた焼成ではなく、電気エネルギーによる焼成へ変更することで、脱炭素化の推進にご協力します。

業界トップクラスの加熱・乾燥技術で多数の焼成炉（加熱装置）を納入

日本ガイシは、セラミックメーカーとしての長い歴史を重ね、耐熱・耐食・耐久性に優れたセラミックスという素材を生かした独自の焼成技術を提供いたします。
陶器や瓦などのオールドセラミックス分野からリチウムイオン二次電池材料（LiB）、全固体電池（固体電解質など）、固体酸化物形燃料電池（SOFC）、固体酸化物形電解セル（SOEC）、電子部品（MLCC・フェライト他）などのファインセラミックス分野まで、幅広い分野の焼成工程で支持されています。