ベリリウム銅 展伸材(板、条、棒、線)
板、条、棒、線の形状で供給され、バネ材料として幅広い用途に使用されています。用途に合わせて、いろいろな合金種と硬さのバリエーションを揃えています。
製品情報
日本ガイシは1958年、通産省の工業化研究の下、我が国で初めてベリリウム銅の工業化に成功しました。トップシェアの日本をはじめアメリカ・ヨーロッパにも生産・販売拠点を展開しており、世界市場のニーズに応えたベリリウム銅の供給を実現しています。
優れた生産技術と厳しい品質管理のもとで生産される日本ガイシのベリリウム銅は産業のあらゆる分野で欠くことのできない材料です。
銅は軟らかくて加工しやすく、電気を良く通す・熱を良く伝える・耐食性がよいなどの特長があり、昔から貨幣・電線・建築材料と幅広い分野で使われてきた金属です。銅に数パーセントのベリリウムを添加して作るベリリウム銅合金は、銅の良い性質を生かしながら、特殊鋼に匹敵する高い強度と優れたバネ性を兼ね備えており、数ある銅合金の中で最も優れた材料といえます。
現代では、自動車や携帯電話、パソコン、通信機器などの導電バネ材料として広く使われており、高い信頼性や小型化に貢献しています。
日本ガイシは「サプライヤー行動規範」の購買基本方針に基づき、ベリリウム銅製品のすずメッキと、ニッケルすず銅製品の「すず」に、紛争鉱物は使用していません。
析出硬化により、最高1500N/mm2もの引張強さを実現し、ばね材料として高い曲げ応力に耐えます。
合金・質別により、約20~70%IACSもの導電率を有するため、高電流密度を必要とする部品に利用されています。
時効硬化処理前の「時効材」は複雑な成形加工が可能です。加工後の熱処理が不要な「ミルハードン材B方式、S方式」は強度と成形性のバランスが優れた材料です。
繰り返し動作に対する疲労特性が優れているため、長寿命・高信頼性が要求される部品に使用されています。
銅合金のなかでは洋白についで耐食性に優れ、環境による腐食変化の少ない材料です。
EMC対策環境下での使用に最適です。
透磁率はステンレス(SUS304)の約1/100。
高温環境下でも応力緩和率が小さいため、広い温度範囲で使用できます。
金属事業部営業部