超薄型・小型リチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」
独自の結晶配向セラミックス板を電極に使用したリチウムイオン二次電池です。小型・薄型で高容量・低抵抗、さらに高温プロセスでの実装が可能という特性を実現しました。
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日本ガイシが開発した超薄型・小型のリチウムイオン二次電池「EnerCera」は、太陽電池で駆動するメンテナンスフリーなトラッカーに最適な二次電池です。太陽電池などの環境発電(エネルギーハーベスティング)技術とEnerCeraを組み合わせることで、薄型・小型でメンテナンスフリーなトラッカーシステムを実現します。
トラッカーとは、GPS(Global Positioning System)やBluetooth、Wi-Fiなどを利用して位置情報を取得し、人やモノなどを追跡するデバイスです。
高い精度とリアルタイム性を持ち、人やモノの流れを可視化できるため、車両追跡や物流管理、環境モニタリング、子どもや高齢者の見守り、登山での遭難防止など多くの用途への適用が期待されています。
従来のトラッカーは電池交換や充電が必要で、メンテナンスコストがかかっていました。日本ガイシが開発した超薄型・小型のリチウムイオン二次電池「EnerCera」は、高容量、高出力、高耐熱、長寿命などメンテナンスフリーなIoTデバイス用電源に求められる特性を実現しています。
EnerCeraはわずかな電力でも高効率で充電できるのが特長です。太陽光や屋内照明などのわずかな光をエネルギーとして電力に変えて利用する太陽電池とEnerCeraを組み合わせることで、電池の交換や充電作業を伴わず屋内外で繰り返し使用することのできる、メンテナンスフリーなトラッカーの実現が可能です。
EnerCeraの重量は0.8gかつ超薄型・小型のため、自由なデザイン設計が可能で、デバイスの薄型・小型化、軽量化にも貢献します。超薄型・小型でありながら、デバイスを駆動させるのに十分な大容量の電力を利用することができるため、小型IoTデバイスの電源として、ウエアラブルデバイスや物流向けトラッカーに最適です。
EnerCeraが搭載されたトラッカーは屋内でも屋外でも場所を選ばず、位置情報を取得することが可能です。屋内では室内光などで充電しながらWi-Fiを利用し位置を把握、Wi-Fiのつながらない屋外では太陽光で充電しながらGPSを利用して位置情報を取得します。低消費電力の長距離無線通信LPWA(Low Power Wide Area)などを介して位置情報を知らせることでPCやスマホなどで情報管理が可能となり、リアルタイムで高精度なトラッキング情報を提供することができます。
太陽光や屋内照明などのエネルギーを効率的に活用して、継続的な温度・湿度・加速度のセンシングが可能なため、電動車いすの挙動把握など事故防止にも適用可能です。薄型・小型で手軽に利用することができるため、子どもや高齢者の見守りにも最適です。
太陽電池とEnerCeraを組み合わせることで、屋内外問わず位置情報を獲得できるメンテナンスフリーなトラッカーを実現します。
物流現場などのオペレーションの効率化や省人化、子どもや高齢者の見守りのほか、オフィス人員の行動や作業環境把握、店舗や工場の人流解析などの位置情報を活用したソリューションとしても役立つことが期待されています。
リチウムイオン二次電池「EnerCera」を使用した名古屋市中央卸売市場本場の物流実証が開始 屋内外位置トラッカーにより場内の人・モノの動線を可視化
電子デバイス事業部 営業部