超薄型・小型リチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」
独自の結晶配向セラミックス板を電極に使用したリチウムイオン二次電池です。小型・薄型で高容量・低抵抗、さらに高温プロセスでの実装が可能という特性を実現しました。
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環境発電とは、身近にあるさまざまな環境から微量なエネルギーを収集し、それをセンサーやモジュールを利用して電力に変換する技術です。小さなエネルギーを「収穫(ハーベスト)」するという意味でエネルギーハーベスティングとも呼ばれています。環境発電に使われるエネルギー源には太陽光や室内光、振動や温度差などがあります。世界的にカーボンニュートラルの実現に向けた対策が進む中、エネルギー分野では太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー(再エネ)だけでなく、再エネを少しでも有効活用できる環境発電技術にも注目が集まっています。
環境発電からの発電量は非常に小さく、これまで活用できるケースは限られていました。近年、IoTデバイスや電子機器の省電力化が進み、産業分野をはじめ、医療・介護分野、農業分野、防災分野などで使われるIoTデバイスを動かす技術として期待されています。例えば、電力ケーブルなどの配線を引くことが難しく、一次電池を使うとメンテナンスやコストがかかるような場所に環境発電技術を活用すれば、自ら電力を生み出し、電池交換の手間もなくなるため、IoTデバイスを半永久的に動かすことが可能です。このエネルギーを最大限に活用するためには、微弱な電力をためる電源システムが必要となります。
EnerCera(エナセラ)は、超薄型・小型のリチウムイオン二次電池です。日本ガイシ独自の結晶配向セラミックス正極板を使用した半固体電池により、従来のリチウムイオン二次電池では併存が難しかった高容量、高出力、高耐熱、長寿命などの特性を兼ね備えています。
EnerCeraは、低抵抗なため微小な電力を蓄えて必要なときに大電力を供給することが可能で、環境発電の電源として最適です。環境発電技術とEnerCeraを組み合わせた電源システムにより、自然エネルギーのみで稼働し、電池交換や給電の手間を省き、繰り返し使用することのできるメンテナンスフリーなIoTデバイスを実現します。
EnerCeraを搭載した活用例を紹介します。
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電子デバイス事業部 営業部