超薄型・小型リチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」
独自の結晶配向セラミックス板を電極に使用したリチウムイオン二次電池です。小型・薄型で高容量・低抵抗、さらに高温プロセスでの実装が可能という特性を実現しました。
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ウエアラブルデバイスとは、身に着けることができる機器の総称です。これらの機器は、ユーザーの活動や健康状態をモニタリングするためのセンサーやアプリケーションを備えています。例えば、スマートウォッチは、心拍数や歩数、消費カロリーを計測し、運動や睡眠のデータを記録します。また、スマートグラスは、ユーザーに情報を表示したり、ナビゲーションを提供したりすることができます。ウエアラブルデバイスは、ユーザーの健康管理や生活の質を向上させるための便利なツールであり、多くの人々にとって欠かせないアイテムとなっています。
従来のウエアラブルデバイスに使用されている電源(電池)は、使用時間、必要出力などを考慮した場合、ある程度の大きさが必要となり、搭載する部分がかさばったり、装着に違和感があったりという問題点がありました。
ウエアラブルデバイスと小型・薄型のリチウムイオン二次電池であるEnerCera(エナセラ)を組み合わせることにより、以下のメリットが期待できます。
スポーツ分野でのウエアラブルデバイスの一例として、靴の中に設置するスマートインソールがあります。このインソールは、運動時のバランスや荷重移動を測定するためにインソール内の接地圧力を測定します。測定データは、コーチやトレーナーによって分析され、改善するための指導や調整を行うことにより、効果的な動きやパフォーマンス向上を図ることができます。
このスマートインソールに、軽量で小型・薄型・高容量のリチウムイオン二次電池であるエナセラを組み合わせることにより、以下のメリットが期待できます。
医療分野でのウエアラブルデバイスの一例として、血糖値測定が可能な持続グルコース測定器(CGM・FGM)があります。この測定器は、センサーを皮膚に貼り付け、皮下の間質液中のグルコース濃度を測定することで、血糖値を継続的に測定することができます。血糖値の変動を測定することにより、糖尿病の方の日常の自己管理に役立ちます。
このセンサーの電源に、軽量で小型・薄型のリチウムイオン二次電池であるエナセラを組み合わせることにより、以下のメリットが期待できます。
EnerCera(エナセラ)は、超薄型・小型のリチウムイオン二次電池です。日本ガイシ独自の結晶配向セラミックス正極板を使用した半固体電池により、従来のリチウムイオン二次電池では併存が難しかった高容量、高出力、高耐熱、長寿命などの特性を兼ね備えています。
低抵抗なため、微小な電力を蓄えて必要なときに大電力を供給することが可能で、環境発電(エネルギーハーべスティング)やワイヤレス空間電力伝送(WPT)の電源として最適です。これらの給電技術とEnerCeraを組み合わせた電源システムにより、自然エネルギーのみで稼働し、繰り返し使用することのできるメンテナンスフリーなIoTデバイスを実現します。
EnerCeraはキャパシタとリチウムイオン二次電池の長所を合わせ持つ蓄電デバイスとして、自立型IoTの社会実装の実現に貢献します。
EnerCeraを搭載した活用例を紹介します。
1円玉より軽い電池でランニングを記録するスマートシューズを実現
わずか1g以下の電池でウエアラブル離床センサーを実現
電子デバイス事業部 営業部