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社内育成によるDX人材が1,000名に到達
2025年05月28日
日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)は、データとデジタル技術を活用した企業変革の実現に向けてデータ活用人材(DX人材)の社内育成を進め、2024年度にDX人材が国内従業員の約20%にあたる1,000名以上に到達しました。
NGKグループは、中長期ビジョン「NGKグループビジョン Road to 2050」のもと、カーボンニュートラル分野とデジタル社会分野を柱とする事業構成転換を進めています。DXをその変革の推力と位置づけ、2022年に策定した「NGKグループデジタルビジョン※1」の一環で、実際にDXを推進する原動力となる人材育成に取り組んできました。


社内のDX人材育成に向けては2021年に、NGKデータサイエンスアカデミーを設立し、階層別の教育を実施しています。DXの専門部署へ1年間社内留学し、帰任後に自部門の中心となってDXを牽引する「DXリーダー」や、約10日間の集中講座を受講する「DXサポーター」など、各階層でDXスキルの向上を進めています。また、40歳以上を対象にしたDXリカレント(学び直し)教育をはじめとする多角的なDX教育を用意しており、ほぼ全てが従業員本人の希望で取り組まれている中で、当初の想定を上回るペースで参加者が増え続けています。
社内制度での育成の後押しも進めており、2026年度より情報処理の国家資格「ITパスポート」の取得を主任への昇格要件とすることが決まりました。業務のレベルアップとともにデジタル技術やデータを活用する意識付けを行い、全従業員のDXスキルの底上げに取り組んでいます。
結果、NGKグループデジタルビジョン策定時の「2030年度にDX人材1,000人到達」という目標を大幅に前倒して達成することができました。
ものづくり企業として実践的な教育にも注力しており、生産設備を模擬的に再現したDX教育専用のミニプラントを製作し、データ取得と蓄積、データ活用、データの見える化と見せる化の方法の学習や、製造ラインのリードタイム短縮や生産能力が最大となるようにAIを活用し、サイバー空間上のプラントと実物のプラントの2つの空間で自由に体感し学ぶことができる環境を整えています。
NGKグループでは、AI(人工知能)を使って材料探索を行うマテリアルズ・インフォマティクスによる開発期間の短縮や、自社製品・技術(シーズ)と新たな事業領域(ニーズ)を効率的に結びつける独自AIによる新規用途探索※2など、さまざまな事業活動のDXに取り組んでいます。独自のセラミック技術・製品の提供を通じた社会課題の解決に向け、引き続き全社的にDXを推進していきます。

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以上