ベリリウム銅 展伸材

ベリリウム銅の適切な使い方

(2)プレス

プレス加工時の金型の材質は他の銅合金と同じものが使えます。しかしプレス油には注意を払う必要があります。特に塩素、イオウ分を多く含む油は、変色を起こしたりメッキ性、はんだ付け性を悪くしやすいためさけたほうが賢明です。ミルハードン材についても普通の金型材質が使用できます。ただし打抜き個数の多いものや、打ち抜き精度や金型寿命を向上させたい場合、しばしば超硬合金が使われます。

曲げ加工を行う場合の内側曲げRは表1〜表3を参考にしてください。 25合金時効材のプレス加工をおこなう場合は必ず時効硬化処理前に実施してください。時効硬化処理後ではほとんど曲げ加工は出来ません。単純な打抜きは可能ですが金型寿命は若干低下します。

25合金のミルハードン材及び8・11合金及び7合金はプレス加工後そのまま部品にすることができるので時効硬化処理は必要ありません。

図3 曲げ係数R/t

表1 高強度材の曲げ係数(曲げ角度90°)

合金 種別 質別 安全曲げ係数 板厚0.15mmにおける代表値
圧延方向となす角度 圧延方向となす角度
90° 90°
25 時効材 O 0.0 0.0 0.0 0.0
1/4H 1.0 2.0 0.0 0.0
1/2H 3.0 4.5 0.0 0.0
H - - 0.0 1.7
ミルハードン材 OM 0.8 2.0 0.0 0.6
1/4HM 1.0 3.0 0.3 1.0
1/2HM 2.0 4.0 0.6 2.7
HM 3.0 6.0 1.0 4.0
XHM 4.0 - 3.0 -
XHMS 6.0 - 4.0 -
ミルハードン材
B方式
OMB 0.8 0.8 0.0 0.0
1/4HMB 1.0 1.0 0.0 0.0
1/2HMB 1.3 1.3 0.0 0.0
HMB 2.5 2.5 0.3 0.3
XHMB 3.4 3.8 1.7 1.7
XHMSB 4.1 6.0 3.5 6.0
ミルハードン材
S方式
HM-TypeS 1.5 1. 5 0.0 0.0
XHM-TypeS 2.5 2.5 1.0 1.0

表2 高電導材の曲げ係数(曲げ角度90°)

合金 質別 安全曲げ係数 板厚0.15mmにおける代表値
圧延方向となす角度 圧延方向となす角度
90° 90°
8 HT 1.0 1.0 0.0 0.0
11 HT 2.0 2.0 0.0 0.0

表3 ミッドレンジ材の曲げ係数(曲げ角度90°)

合金 質別 安全曲げ係数 板厚0.15mmにおける代表値
圧延方向となす角度 圧延方向となす角度
90° 90°
7 1/2HT 0.0 0.0 0.0 0.0
HT 1.5 1.5 0.0 0.0
EHT 2.0 1.5 0.3 0.0

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