サステナビリティ

「日本ガイシ みんなの森みずなみ」が環境省の自然共生サイトに認定

2024年03月19日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)が岐阜県瑞浪市に所有する「日本ガイシ みんなの森みずなみ」のうち、湧水湿地や地域由来の広葉樹林を含む区域約5.6ヘクタールがこのほど、環境省の「自然共生サイト」に認定されました。

3月18日の認定証授与式の様子
(左から)小森繁 環境省中部地方環境事務所長、三村琢 日本ガイシ総務部長  

 「日本ガイシ みんなの森みずなみ」は、グループ企業のNGKセラミックデバイス株式会社多治見工場(岐阜県多治見市)やNGKアドレック株式会社(岐阜県可児郡)、明知ガイシ株式会社(岐阜県恵那市)、多治見カントリークラブ(岐阜県多治見市)の周辺に位置する、17ヘクタールの社有林で、生物多様性に富んだ場所です。約50年間手付かずのまま保存されたナラ類やアカマツなどを主体とする二次林※1で、絶滅危惧種を含む115種類以上の動植物や昆虫が生息しています。

 当社は2022年10月、社有林での活動を通じて豊かな自然環境を創出するため、岐阜県・瑞浪市・東濃西部養蜂組合と森林づくり協定を締結しました。また円卓会議を設置し、社有林における林業と養蜂の連携に関する各種事業計画の立案や地域住民との交流などについて協働しており、生き物調査や森林整備、地場産業である養蜂の支援などを通じ、生物多様性や環境保全の取り組みを推進しています。

 このたびの認定は、「日本ガイシ みんなの森みずなみ」に東海丘陵要素※2のフモトミズナラやシデコブシなどの希少な動植物が生育していることや、地域に残された湿地を含めた里山の保全管理と林業と養蜂の連携への取り組みが評価されました。

 自然共生サイトは、企業や団体、自治体などの民間の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を環境省が認定するものです。2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全する国際目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」の達成に向け2023年10月に開始され、今回が2回目の認定となります。

 「NGKグループ環境ビジョン」では、「自然との共生」の実現に寄与するため、生態系への環境負荷を最小限に抑制するとともに、啓発活動を通じて一人ひとりの意識を高め、自然との共生を図ることを明記しています。NGKグループは今後も、「日本ガイシ みんなの森みずなみ」の持続可能な森林管理を推進するとともに、生物多様性の損失を食い止め、反転させる「ネイチャーポジティブ」に向け積極的な活動を進め、持続可能な社会の実現に貢献します。

  • ※1二次林 : その土地に本来あった森林(一次林)が、風水害や山火事、伐採などによって失われた後に、 土中に残った種子や植物体などにより自然に再生した森林のこと。
  • ※2東海丘陵要素 :東海地方、伊勢湾地域の丘陵や低湿地(湧水湿地)を中心に生育する固有もしくは日本 での分布の中心がある植物のこと。
自然共生サイト認定のロゴです。

関連情報

岐阜県・瑞浪市・東濃西部養蜂組合と社有林を活用した「林業と養蜂」の連携促進に関する協定を締結



「日本ガイシ みんなの森みずなみ」清掃活動の様子
フモトミズナラ
シデコブシ

以上

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