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岐阜県・瑞浪市・東濃西部養蜂組合と社有林を活用した「林業と養蜂」の連携促進に関する協定を締結

2022年10月04日

 日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)、東濃西部養蜂組合、岐阜県、瑞浪市の4者は本日、日本ガイシ社有林での森林づくり活動を通じて豊かな自然環境を創出し、東濃地域における養蜂の振興や地域住民との交流機会を充実させるため、森林づくり協定を締結しました。

 また、この取り組みを推進するにあたり、東濃西部養蜂・林業連携推進円卓会議(以下、円卓会議)を設置しました。
 
 岐阜県が推進する「企業との協働による森林づくり」としては27例目、林業と養蜂が連携する取り組みとしては県内初の事例となります。

1. 協定の締結

協定締結日 2022年10月4日 (協定期間:2022年10月4日~2027年3月31日)
協定締結者 日本ガイシ株式会社 代表取締役社長 小林 茂
東濃西部養蜂組合 組合長 可児 康仁
岐阜県東濃農林事務所 所長 後藤 宅弥
瑞浪市 市長 水野 光二
森の名称 日本ガイシ みんなの森みずなみ
協定の目的 日本ガイシ社有林における協働による森林づくり活動を通じて豊かな自然環境を創出し、東濃地域の地場産業の一つである養蜂を振興するとともに、自然環境について学ぶ住民との交流機会を充実させ、地域の発展に寄与する。
社有林位置 岐阜県瑞浪市日吉町地内 17ヘクタール

2. 円卓会議の設置

組織名称 東濃西部養蜂・林業連携推進円卓会議
設置日 2022年10月4日
設置目的 日本ガイシ社有林における林業と養蜂の連携を促進する各種事業計画の立案および実行。その他、地域住民と自然環境について共に学ぶ現地研修会などを開催。
活動内容 1) 森林の現況調査および活用計画の立案
2) 危険木の伐採や遊歩道の開設など森林の整備・保全
3) 有用蜜源となる潜在植生の保護および新たな在来樹種の植栽などによる養蜂の振興
4) 自然観察や各種研修会の開催など研さん機会の創出
5) その他必要な事項
構成員など 1) 日本ガイシ株式会社:土地の提供、従業員の参加促進、蜂蜜の拡販促進
2) 東濃西部養蜂組合:養蜂組合取りまとめ
3) 株式会社山田林業:森林整備
4) 可児養蜂:巣箱の設置、養蜂の実務
5) 株式会社森林環境リアライズ:現地調査、コンサルタント
6) 造林技術研究所:現地調査、コンサルタント
7) 株式会社秋田屋本店(養蜂部):養蜂関連製品の販売窓口、研修アドバイス
8) 岐阜県立森林文化アカデミー:研修アドバイス
9) 岐阜県森林研究所:森林、林業の調査研究
10) 瑞浪市役所(農林課):瑞浪市民への広報活動、地域住民窓口
11) 東濃農林事務所(農業振興課・林業課):企画立案、円卓会議事務局

3. 期待される効果

(1) 社有林の新たな環境的価値を創造

 自然に近い形で管理されてきた社有林を地域の養蜂家に開放し、かつ養蜂振興に資する観点から林業関係者が地域の自然条件に合致した樹木の選定や植栽、成長および受光環境を確保するための樹木の抜き切りなどを行うことで、多様な森林の維持・増進を通じた生物多様性の向上が期待できる。

例:ソヨゴ(モチノキ科モチノキ属の常緑広葉樹)は養蜂家にとって蜜源樹木として有用な樹種であるが、林業関係者にとっては建築・家具用材として利用されず、スギやヒノキなど植林した樹木の成長を妨げる不要な競合樹種の一つであるため、林内に切り捨てられる場合が多い。当該取り組みではこのような蜜源樹木を積極的に保護し、必要に応じて植栽する。

(2) 異業種が連携するワークシェアリングの推進

 養蜂家が業務繁忙期の合間に行っていた蜜源樹木の植栽などを林業関係者が仕事として請け負うことにより、適期の植栽が可能になるとともに地域内に新たな雇用が創出される。

(3) 地域の実情を踏まえた再造林対策の強化

 収益性の低下などによりスギやヒノキを再び植えないで放置する森林の増加が懸念されるなか、蜜源樹木という新たな選択肢を森林所有者に提示することで、森林の荒廃を抑制することが期待できる。



NGKグループの社会貢献活動

以上

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