製品情報

アンリツの再エネ自家消費向けNAS電池が運転を開始
メガワット級太陽光発電設備と組み合わせて再エネ利用率を向上

2024年01月25日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)がオムロン フィールドエンジニアリング株式会社(本社:東京都目黒区、以下OFE)から受注し、アンリツ株式会社(本社:神奈川県厚木市)の郡山第二事業所となる東北アンリツ株式会社(本社:福島県郡山市)第二工場に納入した電力貯蔵用NAS電池が、運転を開始しました。

 NAS電池は、福島県郡山市の東北アンリツ第二工場に、メガワット級の太陽光発電設備(PV)と併せて設置され、同工場の消費電力における再生可能エネルギー(再エネ)の比率を最大限に高める目的で使用されます。大容量で長時間放電できるNAS電池は、日中のPV発電の余剰電力を蓄え、夕方から夜間に利用することで再エネを最大限に有効活用できること、豊富な納入実績があり蓄電技術として信頼性が高いことなどが評価され、このたびの採用に至りました。

 アンリツは、再エネの自家発電・自社消費を行う「Anritsu Climate Change Action PGRE 30」を推進しており、アンリツグループ全体の電力消費量における太陽光自家発電比率を、2018年度の0.8%から2030年頃までに30%程度まで高めることを目標としています。東北アンリツでは、このたび導入したNAS電池とPVにより、2023年7月の運転開始から11月末までの東北アンリツ第二工場の電力総消費量の約36%を自家発電した再エネで賄うことができました。企業の事業活動のカーボンニュートラルに向けた取り組みは加速しており、再エネ利用率向上を目的とした大容量蓄電池のさらなる利用拡大が期待されます。

 当社は2020年から受注元のOFEへNAS電池を販売しています。OFEではPV・NAS電池の設計から施工、制御までを一括で提案・販売しており、再エネと組み合わせた用途でのNAS電池の販売実績が増加しています。NAS電池は再エネの安定化や電力需給バランスの調整、非常用電源などさまざまな用途で利用されており、現在までに全世界で250カ所以上、20年以上の安定的な運用実績があります。当社は今後もNAS電池の提案・販売活動を通じて、カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。

運転中のNAS電池の概要

設置場所 東北アンリツ 第二工場(福島県郡山市)
定格出力 400キロワット
定格容量 2,400キロワット時
設置台数 コンテナ型2台
用途 再エネ利用率向上、非常用電源、エネルギーコスト削減
運転開始 2023年7月


運転中のNAS電池


NAS電池について

 NAS電池は日本ガイシが世界で初めて実用化したメガワット級の大容量蓄電池です。大容量、高エネルギー密度(コンパクト)、長寿命を特長とし、長期にわたり高出力の電力を長時間、安定して供給することが可能です。全世界で250カ所以上、総出力72万キロワット(720メガワット)・ 総容量約500万キロワット時(約5,000メガワット時)の設置実績を持ち、電力負荷平準によるピークカットや非常電源用途のほか、再生可能エネルギーの安定化やスマートグリッドの構築など、さまざまな用途で利用されており、環境負荷の低減、カーボンニュートラルの実現に貢献しています。
 NAS電池は、世界的な第三者安全科学機関であるUL Solutionsによる評価プログラムを通じ、定置用蓄電池の安全規格UL1973のUL認証(単電池・モジュール)を取得しています。また、バッテリーおよび蓄電池システム内の火災リスクを検証する試験規格であるUL9540A規格に基づく試験レポート(単電池・モジュール・設置レベル)を取得し、UL9540A規格に基づく要件への準拠を確認しています

  • コンテナ型NAS電池(および搭載される単電池・モジュール)を対象としています。

NAS電池製品情報

以上

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