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モンゴルエネルギー省の再生可能エネルギー拡大プロジェクト向け NAS電池を受注
当社初のアジア開発銀行と環境省による二国間クレジット制度案件への採用

2021年03月22日

日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)はこのたび、日揮グローバル株式会社(本社:横浜市)ならびにモンゴルのエンジニアリング最大手であるMCSインターナショナル社(MCS International LLC、本社:モンゴルウランバートル)と共同で、モンゴルのエネルギー省向け電力貯蔵用NAS電池を受注しました。

 NAS電池は、モンゴル初の蓄電システム併設型の太陽光発電建設プロジェクトに使用されます。太陽光発電設備と併せて大容量のNAS電池を導入することにより、昼夜問わず太陽光発電由来の電力を利用することが可能となり、同国のエネルギーセキュリティの向上と二酸化炭素の排出削減に貢献します。

 蓄電システム併設型太陽光発電建設プロジェクトは、電力供給を石炭火力発電に依存し大気汚染が深刻な問題となっているモンゴルにおいて、再生可能エネルギーの導入拡大を目的とする「Upscaling Renewable Energy Sector Project(再生可能エネルギー・セクター・拡大プロジェクト)」の一環として実施されるものです。アジア開発銀行(ADB)の融資に加え、環境省がADBに設立している二国間クレジット制度(JCM)日本基金から、先進的な低炭素技術が採用されているプロジェクトとして資金が供与されます。

 本プロジェクトの受注は、NAS電池の大容量で長時間放電が可能な点や豊富な納入実績と長期安定運転実績、日揮グローバルの太陽光発電設備の設計・建設実績とエネルギーマネジメント提案力、MCSインターナショナル社の建設実績などが高く評価された結果と考えています。当社は今後も、各国のエネルギー政策に伴う再生可能エネルギー併設型蓄電池案件の受注拡大を推進し、再生可能エネルギーの安定供給の実現と気候変動対策、脱炭素化に貢献していきます。

 NAS電池は大容量で長時間放電できるため、電力負荷平準や需給バランスの調整のほか、再生可能エネルギーの安定化や非常用電源などさまざまな用途で利用されており、省資源・省エネルギーなど環境負荷の低減に大きく貢献しています。現在までの設置実績は全世界で200カ所以上、総出力60万キロワット(600メガワット)・総容量420万キロワット時(4,200メガワット時)以上に及んでいます。

<受注したNAS電池の概要>

契約先:
 モンゴル エネルギー省
設置場所:
 モンゴル サブハン県 ウリアスタイ
 (首都ウランバートルから西に約1,100キロメートル)
定格出力:
 600キロワット(コンテナ型NAS電池3台)
定格容量:
 3,600キロワット時
用 途:
 太陽光発電の安定供給
運転開始:
 2022年春

NAS電池製品情報

以上

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