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山一電機のBCP対策・非常電源用NAS電池が運転開始
再生可能エネルギーの自家消費拡大と地域のレジリエンス強化に貢献

2020年11月18日

日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)がオムロン フィールドエンジニアリング株式会社(本社:東京都目黒区)から受注し、山一電機株式会社(本社:東京都大田区)の佐倉事業所(千葉県佐倉市)に納入した電力貯蔵用NAS電池がこのほど、運転を開始しました。

 NAS電池は太陽光発電設備とともに設置され、大容量の特長を生かし、再生可能エネルギーの有効活用や停電・災害に対する工場のBCP(事業継続計画)対策、地域の防災拠点への電力供給に使用されます。

1. 太陽光発電の自家消費の拡大

 平常時は、日中の太陽光発電の使い切れない電力をNAS電池に充電し、夜間は放電することで、自家消費の比率を高め、太陽光発電を最大限に活用します。

2. BCP対策の強化

 NAS電池に一定の容量を常に残しておき、停電時に非常用電源として活用します。太陽光発電と組み合わせることで、長時間にわたり工場の重要設備に電力を供給することが可能です。

3. 災害時の地域防災拠点への電力供給

 台風や地震などの災害時には、山一電機は地域の防災拠点(避難所)として工場を提供することを計画しています。NAS電池は工場に電力を供給し、照明や空調など避難所の運営に必要な電源として使用されます。

 台風などの自然災害により停電が発生すると、工場の生産ラインが停止し多額の損失が出るだけでなく、製品の出荷が滞り、供給先の企業にも影響を及ぼします。山一電機は、半導体や自動車など幅広い分野に製品を供給しており、2019年の台風15号による長期停電の経験から災害時にも供給を止めないようにするため、BCP対策の強化が急務になっていました。NAS電池は平常時における再生可能エネルギーの有効活用だけでなく、災害時には太陽光発電と組み合わせることで長時間の電力供給が可能なこと、さらに二酸化炭素(CO2)を排出せず、非常用発電機に比べて環境負荷が低いことから、ESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組み強化の一環として採用に至りました。

 当社は今後も高まる気候変動に起因する自然災害に対するレジリエンス(耐性)強化や再生可能エネルギーの有効活用、脱炭素化などのニーズに最適なNAS電池システムを提案し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

<納入したNAS電池の概要>

設置場所:
 山一電機佐倉事業所(千葉県佐倉市)
定格出力:
 400キロワット
定格容量:
 2,400キロワット時
用  途:
 非常用電源(BCP対策、地域防災拠点)、太陽光発電の自家消費
運転開始:
 2020年10月

運転を開始したNAS電池
運転を開始したNAS電池


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以上

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