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TOTO(株)の仮想発電所(VPP)実証事業用NAS電池が運転を開始
経済産業省の補助金適用事業で使用

2019年04月15日

日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)がTOTO株式会社(本社:北九州市)から受注し、同社の小倉物流センターに納入した電力貯蔵用NAS電池が運転を開始しました。この電池は経済産業省が推進する仮想発電所(VPP)構築の実証事業に使用されます。

 運転を開始したNAS電池は、需要が少ない夜間電力を充電し、需要が多い時間帯に放電することで、1日の電力使用の負荷を平準化するとともに、電力会社から購入する契約電力のコストを抑制します。またこのNAS電池は、蓄電池、発電設備、電気自動車(EV)などの分散したエネルギーリソースを、高度なエネルギーマネジメント技術により遠隔・統合制御し、あたかも一つの発電所のように機能させる仮想発電所(バーチャルパワープラント(以下VPP):添付図参照)構築の実証事業にも使用されます。
 NAS電池を用いた今回のVPP構築の実証事業は、経済産業省(資源エネルギー庁)の平成30年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」※1の適用を受けています。

納入したNAS電池の概要

設置場所:
 TOTO(株)小倉物流センター
 (福岡県北九州市)
定格出力:
 600キロワット
定格容量:
 3,600キロワット時(3.6メガワット時)
運転開始:
 2019年2月
用途:
 負荷平準および仮想発電所(VPP)実証事業
仮想発電所のアグリゲーター※2
 (株)グローバルエンジニアリング

納入したNAS電池の写真

NAS電池について

 地球温暖化対策への関心の高まりや、電力の小売全面自由化の影響もあり、再生可能エネルギーによる発電事業者や、自宅で発電した余剰電力を地域や系統に供給(売電)する家庭が増加しています。特に、九州地区では国内他地域に先駆けて太陽光発電の導入が進んだ結果、電力需要の少ない休日の日中などは太陽光発電による供給が過剰になり、系統への電力の受け入れを制限する事象が発生しています。地域や系統の電力需給の過不足を速やかに融通・調整し、電力の安定的かつ有効な活用に貢献するVPPへの期待が高まっており、国内外各地で実証事業が進められています。

 NAS電池は大容量で長時間放電できるため、全世界で電力負荷平準や非常用電源のほか、再生可能エネルギーの安定化や電力需給バランスの調整などさまざまな用途で利用されており、約200カ所、総出力56万キロワット(560メガワット)、総容量400万キロワット時(4,000メガワット時)以上の設置実績があります。今回の事業でVPPでもNAS電池が有効なエネルギーリソースになることを実証し、引き続き電力の安定供給と効率利用を支えていきます。

NAS電池製品情報

参考資料

添付図:仮想発電所(バーチャルパワープラント(VPP))について

経済産業省「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス・ハンドブック」

出典:経済産業省「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス・ハンドブック」

※1 経済産業省 資源エネルギー庁「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」について
 工場や家庭などが有するエネルギーリソース(蓄電池、発電設備、EV等)から、VPPを構築し、電力の需給調整に活用する実証等に要する経費の一部を助成する民間団体等に対し、経費を補助するものです。VPPを構築するための統合制御、遠隔制御に関する技術実証や、EVを系統に接続し充放電する技術の検証を行い、再生可能エネルギーの導入拡大及びさらなる省エネルギー・電力の負荷平準化、系統安定化コストの低減を推進します。平成28年から5年間の事業を通じて、50MW以上のVPPの制御技術の確立等を目指しています。

経済産業省リンク


※2 アグリゲーターについて
 工場や家庭などの需要家側エネルギーリソースや分散型エネルギーリソースを統合制御し、VPPを通じてエネルギーサービスを提供する事業者のこと。需要家とVPPサービス契約を直接締結してリソース制御を行う事業者を「リソースアグリゲーター」といいます(今回の(株)グローバルエンジニアリングが該当)。

以上

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