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北九州市のナイター照明設備向けNAS電池が運用を開始 夜間レースの安全確保に信頼を得て、全国初の更新
2019年03月27日
日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)が株式会社きんでん(本社:大阪市)から受注し、福岡県北九州市のボートレース場「ボートレース若松」に納入した電力貯蔵用NAS電池が運用を開始しました。ボートレース場の夜間レースの照明用電源として全国で初めて、電池設備を更新しました。
ボートレース場では、ナイターレース開催中に落雷などの影響により瞬時電圧低下(瞬低)や停電で照明が消灯すると重大事故を引き起こす可能性があるため、安全の確保を目的に、系統電源から切り離した自立運転方式のナイター照明設備向け電源を確保することが求められます。
当社は、ボートレース場にNAS電池をすでに3カ所納入しています。ボートレース若松は2004年、全国で初めてNAS電池を使ったナイター照明設備向け電源を導入しました。NAS電池は、系統電源から独立した状態でも、高出力の電力を長時間にわたり安定して供給することが可能です。ナイターレース開催時には系統電源から切り離してNAS電池だけから照明設備に電力を供給することにより停電リスクが回避でき、レースの安全を確保します。またNAS電池はCO2を排出しないため、一般的に使用されているエンジン発電機に比べて、環境への負荷を低減したナイターレースを開催することができます。ボートレース若松のNAS電池は、15年間の運転実績により、夜間レースの安全確保や、環境負荷低減の効果が評価・信頼され、全国のボートレース場で初めて、設備更新に至りました。運転を開始したNAS電池は、従来の電池より設置工事の期間を短縮でき、最小設置単位がコンパクトなコンテナ型NAS電池を使い、設置費用の削減や、ニーズに応じた適切かつ効率的な容量を実現しました。パワーコンディショナー(PCS)は、株式会社明電舎(本社:東京都品川区)製が更新されています。
NAS電池は全世界で約200カ所、総出力56万キロワット(560メガワット)、総容量400万キロワット時(4,000メガワット時)以上の設置実績を持ち、電力負荷平準や非常用電源のほか、再生可能エネルギーの安定化や電力需給バランスの調整などさまざまな用途で利用されています。当社は今後もNAS電池の展開により電力の安定供給と効率利用を支え、節電対策やエネルギーコスト削減、環境負荷の低減に貢献していきます。
<納入したNAS電池の概要>
設置場所:
ボートレース若松(福岡県北九州市)
定格出力:
1,600キロワット(従来は2,000キロワット)
定格容量:
9,600キロワット時(従来は14,400キロワット時)
用途:
照明用電源(自立運転方式)
運用開始:
2019年3月
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