DX推進事例

AIとシミュレーション技術を活用し、設計プロセスのDXを加速

日進月歩でテクノロジーが進化する中、DXへの取り組み度合いが企業の将来を左右する要因の一つとなっています。

NGKグループではMI(マテリアルズ・インフォマティクス)やCPS(サイバーフィジカルシステム)といった材料開発、製造設備開発はもちろんのこと、製品設計プロセスにもデータとデジタル技術を活用し、モノづくりの高度化を実現しています。ここでは、人工知能(AI)を活用して設計プロセスのDXを加速させた事例について紹介します。

NGKグループのMI

NGKグループのモノづくりDX

AI技術を活用した高精度解析手法を共同開発

2024年6月、日本ガイシは名古屋大学および名古屋大学発スタートアップ企業のアイクリスタルとともに、AIを用いたセラミック製品の高精度解析手法を共同開発し、製品特性の解析期間を大幅に短縮できる技術を確立しました。

赤外線を用いた結晶探索のイメージです。特定波長の赤外線を照射できる当社独自の波長制御技術を活用することで、従来条件では得られない発見困難な結晶形を見つけることができる
シミュレーションをAIに置き換える技術

製品の信頼性向上と設計リードタイム短縮を実現

当社はこのAI技術を自動車排ガス浄化用セラミック製品の評価に適用します。これまで実験結果を得てからシミュレーションによる解析が完了するまで1~2週間を要していましたが、開発したAI技術を用いることで、最短1日に短縮することが可能となりました。今後は量産品の設計プロセスに組み込み、製品の信頼性向上と設計リードタイムの短縮を実現します。

設計プロセスのDXで、新製品の早期創出へ

本技術は他のセラミック製品の特性解析にも広く展開可能です。今回共同開発したAI技術で設計プロセスのDXを加速するとともに、カーボンニュートラルやデジタル社会に貢献する新製品の早期創出を目指します。

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