書道家・北川 修久 様にインタビュー
驚きました。浄水でこれほどいい「発墨」が出るとは思ってもいませんでした。水道水とは明らかに違います。

書道家
北川 修久 様
略歴 | |
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1951 | 高知県東洋町生まれ |
1970 | ![]() |
1973 | 大東文化大学文学部卒業 |
1982 | 会員候補賞[独立書展] |
1983 | 毎日賞[毎日書道展] 個展[於銀座ギャラリーセンタービル] [於高知新聞社画廊] 作品集発行[北川修久個展I] |
1985 | 毎日賞[毎日書道展] 訪中[毎日書道展・第一回書の研修視察団] |
1987 | 会員賞[独立書展] |
1993 | 第一回会員特別賞[独立書展] 個展[於高知新聞社画廊] |
1997 | 会員賞[毎日書道展] |
2003 | 個展[高知市文化プラザかるぽーと] |
現在 | 高知大学教育学部教授 東京芸術大学美術学部講師 毎日書道展審査会員 古法研究又又社主宰 |
せっかくC1を取り付けたのだから、何か実験しないといけないと思って発墨を試してみたところ、驚きました。私は水の味の違いはよくわかりませんが、発墨がこれほど水道水と違うとは思いませんでした。ご承知のように、書道で使う墨は、墨を硯ですって作ります。熱した鉄板でロウが溶けるがごとく、すっと抵抗なく墨をすることができる(墨がおりていく)と、粒子が細かくて良い発墨が出るものです。発墨というのは、紙の繊維に墨の粒子がしみこんでできる「にじみ」のようなもの。書道家は納得のいく書を書くために、さまざまな墨と硯、紙の相性を試して、イメージ通りの発墨を探し求めます。水も極めて重要です。水戸光圀の奥方が京都から江戸へ引っ越してきた時「墨をするには江戸の水ではだめね」と話していたそうです。それを聞いた光圀が京都からそっと水を取り寄せて、知らぬ顔で入れ替えておいたところ「今日の水はいつもと違っていいわねぇ」と言ったので脱帽したという逸話も残っています。どういうわけか水道水では良い発墨は出ません。私もある名水をペットボトルで買って使っていました。でも…C1の浄水でこれほどの発墨が出るんですね!書によっては、名水より浄水を使った方がいいかもしれません。それを試してみるだけの価値がある水だと思います。
