サステナビリティ
ステークホルダーとともに
地域社会との協調、社会貢献活動の推進
NGKグループは、各国・地域の社会的課題に関心を持ち、地域に信頼される企業市民であることを目指して、各地のニーズに応じた社会貢献活動に取り組んでいます。
地域社会への基本的な考え方
NGKグループは、以下のような考え方のもとで、社会貢献活動を推進しています。
活動の軸
「人・教育」、「環境」、「地域との関わり」を主要な活動軸とする。
会社活動と従業員の関わり
- 従業員に活動を体験/実感できる機会を提供する。
- 従業員の満足感、会社への信頼感を醸成するために、会社が個人活動を積極的に認める。
情報発信
活動内容の理解を促進し、従業員に社会貢献マインドが浸透するよう活動情報を提供する。
社会貢献活動の推進体制
NGKグループの社会貢献活動は、ESG会議のもと総務部が中心となって推進しています。
各地で実施した社会貢献活動に関する情報は、国内外のグループ会社の社会貢献活動通信員から収集しています。2019年度は、76件の活動報告がありました。
<社会貢献活動の推進状況>
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
---|---|---|---|---|---|
社会貢献支出額 | 3.46億円 | 3.15億円 | 3.00億円 | 3.02億円 | 2.37億円 |
社会貢献プログラム数 | 9件 | 10件 | 10件 | 10件 | 13件 |
NPO/NGOとの協働件数 | 4件 | 4件 | 4件 | 4件 | 4件 |
活動の内訳

留学生への奨学、生活支援

日本ガイシは、国際社会の発展に貢献する人材育成への寄与を目的に、一般財団法人日本ガイシ留学生基金を設け、日本を訪れる海外からの留学生に対する宿舎提供や奨学金支給を柱とする支援活動を続けています。
この活動は、1930年代から日本ガイシが世界へ進出した際、海外へ赴任した従業員やその家族が現地で温かい支援を受けたことへの感謝の気持ちから始まったもので、日本で学ぶ留学生たちにも「日本へ来て良かった、日本を好きになった」と思ってもらえるよう努めています。
2019年度は6カ国40人に宿舎を提供、14カ国20人に奨学金(給付型)を支給しました。
支援留学生と地域社会、従業員との交流
支援留学生と地域の方々や従業員との草の根国際交流の機会となる各種の行事にも取り組んでいます。留学生が講師を務める語学講座を2000年から、留学生が母国を紹介する異文化交流会を2006年から毎年開催しています。
2019年度は、各国の留学生が毎回交代で母国を紹介する異文化交流会を6回実施。留学生と地域住民との良い交流の機会となりました。2019年度までの参加者は、約1,000人となります。
<異文化交流会参加者数>
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
---|---|---|---|---|
留学生(人) | 20 | 12 | 12 | 11 |
地域住民(人) | 23 | 20 | 20 | 20 |
支援終了後のコミュニケーション
支援終了後も支援留学生との関係を維持するため、OB・OGを含む留学生に、近況報告を兼ねた年賀状を送っています。
また、支援が終了した留学生には、当社の連絡先を記載した「NGKインターナショナルフレンドシップクラブ」のメンバーズカードを配布しています。
2019年度は財団や日本ガイシのトピックスを掲載した年賀状を支援が終了した留学生を含む約300人に送付しました。
地域社会、NPOなどと協調した社会貢献活動
日本ガイシは、地域に信頼される企業市民であることを目指し、地域社会やNPOなどと協調して、地域のニーズに応じた社会貢献活動に取り組んでいます。また、国内外のNGKグループ各社でも、従業員ボランティアを中心に、それぞれの地域に根付いた社会貢献活動を行っています。
従業員のボランティア活動に対する支援
NGKグループでは、従業員が社外ボランティアに参加するきっかけをつくるため、活動への積極的な支援や情報提供を行っています。
NGKサイエンスサイトに家庭でできるスペシャルコンテンツを掲載

日本ガイシのウェブサイトのスペシャルコンテンツ「NGKサイエンスサイト・家庭でできる科学実験シリーズ」は子どもたちに科学の楽しさを伝えることを目的に、1997年の開始以来、身近なもので実験できる手軽さから多くのアクセスを集めています。
2020年4月、この「NGKサイエンスサイト」内に、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出自粛により家の中で過ごす時間をさらに楽しんでいただきたいという想いから、買い物に出かけなくても、家にあるもので簡単にできる実験や工作を集めた特集ページを公開しました。
日本ガイシは、今後もものづくりに携わる企業として、次世代を担う子どもたちに科学の楽しさを伝えるための情報を発信していきます。
科学の面白さを伝えるクリスマス・レクチャー

日本ガイシは、科学の面白さを子どもたちに伝える科学イベント、英国科学実験講座「クリスマス・レクチャー」(読売新聞社 主催、東京工業大学共催)に2011年から協賛しています。このイベントは約200年前から英国で、科学者から青少年へのクリスマスプレゼントとして毎年開催されてきた伝統ある人気のレクチャーを日本で再現したもので、ゲスト講師として登壇する社員が毎年のテーマに合わせて当社製品の特長を子どもたちや学生に分かりやすく紹介しています。
TABLE FOR TWOプログラムを社員食堂で実施

日本ガイシは、社員が気軽に毎日参加できるボランティア活動として2010年9月からTABLE FOR TWOプログラムに参加しています。社員食堂でヘルシーメニューを食べると、アフリカの子どもたちに給食1食分(20円)が寄付されるしくみで、名古屋、知多、小牧事業所と石川工場のすべての食堂(8食堂)で実施しています。2019年度は、4万食(80万円/社員と会社からのマッチング)の給食を寄付し、TABLE FOR TWO事務局からプラチナサポーター賞をいただきました。これまでの寄付累計は、39万食(約780万円)となり、アフリカの子ども約1,770人分の1年間の学校給食に相当します。
地域社会との交流
NGKグループは、工場見学や地域イベントなどの機会を通じて地域の皆さまとの交流を活性化するとともに、直接対話の機会を設けていただいたご感想やご意見を当社グループの事業活動やCSR活動に生かしていくよう努めています。
工場見学の開催
<2019年度に開催した工場見学会(日本ガイシ)>
参加人数 | 詳細 | |
---|---|---|
名古屋事業所 | 36人 | 日本ガイシ留学生基金 |
3人 | 陸前高田市立高田第一中学校 | |
知多事業所 | 55人 | 地域住民工場見学会 |
石川工場 | 41人 | 石川県立工業高校 |
80人 | 能美市町会連合会 | |
合計 | 215人 |
小牧事業所と石川工場で、近隣住民を招いたイベントを開催
小牧事業所では毎年恒例となっていた「こまき夏まつり」の開催時期を秋に変更し、「日本ガイシ オータムフェスタ」として一新、会場も従来の事業所内から小牧勤労センターへ変わり、近隣住民や社員の家族ら約1,350人が来場しました。科学実験やクロコくん※の塗り絵などが楽しめる体験コーナーや、和太鼓の演奏やお笑いライブなどが行われる特設ステージが設置され、会場は大いに沸きました。
また、石川工場では、NGKセラミックデバイス(NCDK)石川工場と共同で、「日本ガイシ石川工場夏まつり2019」を開催、近隣住民や社員の家族ら約750人が来場しました。日本ガイシ創立100周年にあたる今回は、来場した子どもたちに、100周年キャンペーンのポケモングッズをプレゼント。特設ステージでは地域で活動するアイドルグループのパフォーマンスや歌手による歌謡ショーのほか、来場者参加型のストラックアウトも行われました。
日本ガイシの広告キャラクター。小牧事業所と石川工場のイベントにはクロコくんの着ぐるみが登場。

日本ガイシ オータムフェスタ(小牧事業所)

日本ガイシ石川工場夏まつり2019(石川工場)