サステナビリティ

マテリアリティ:資源循環の推進

基本的な考え方

資源の効率性および天然資源の持続可能な管理の重要性は近年高まり続けています。UNEP国際資源パネルの「資源効率性:潜在的可能性及び経済的意味(政策決定者向け要約)」によると、1900年から2005年の間に、世界人口は4倍に、物質の採掘・使用量は8倍に増加しており、さらに資源効率性の向上は、持続可能な開発目標(SDGs)や気候変動目標を経済的に達成するために不可欠であると報告されています。
NGKグループでは、セラミックスの原材料調達や製造時の水使用など、天然資源を使用した事業を行っており、その過程で少なからず排出物が発生します。従い、資源利用と排出物を適切に管理し、資源効率を向上することは、地球環境への負荷を低減することに貢献すると考えています。さらに、資源利用量削減によるコスト削減や、特定資源への依存を低減することで輸出規制や地政学的な混乱、災害などによるサプライチェーンの分断リスクを低減すること等、資源効率向上や循環型社会への移行に適切に対応することは、自社の競争力強化にもつながると考えています。
NGKグループは、このような考え方に基づき、資源循環の推進を環境分野における重要課題と位置づけ取り組みをすすめていきます。

社会にもたらす価値

持続可能な天然資源の使用、廃棄物の再資源化、代替材料の活用などを通じて、資源効率の高い製品・サービスを開発・提供することで、資源の有効活用および資源循環の推進に貢献します。
また、生産拠点における水ストレス評価および生産工程での高効率な水利用をするとともに、製品・サービスの開発・提供を通じて水資源の有効活用に貢献します。

関連するSDGs

6 安全な水とトイレを世界中に
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
12 つくる責任つかう責任
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう

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リスクと機会

リスク 機会
【資源】
  • ◆資源の枯渇・価格高騰
  • ◆地政学リスク
  • ◆省資源・資源の再利用への対応の遅れ
【資源】
  • ◇資源循環に関するビジネス機会の拡大
  • ◇希少金属の枯渇等に伴うビジネス機会の拡大
  • ◇セラミック原材料の活用
  • ◇コスト減
【水の安全保障】
  • ◆ブランド・レピュテーションの毀損
  • ◆操業への影響、コスト増
  • ◆水質汚染
【水の安全保障】
  • ◇ブランド・レピュテーションの向上
  • ◇水処理関連製品(膜など)のビジネス機会が拡大

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アプローチ

NGKグループは2021年に「NGKグループビジョン Road to 2050」を公表し、同年4月に「NGKグループ環境ビジョン」を策定しました。この中で、「循環型社会」の実現に貢献することを一つの柱として掲げています。この環境ビジョンを実現するために、2025年度における環境活動の目標として「第5期環境行動5カ年計画」を策定し、この計画に基づき、社内外の協働を通じて取り組みをすすめています。

NGKグループビジョン

NGKグループ環境ビジョン

NGKグループ環境基本方針

環境行動5カ年計画

イニシアチブへの賛同・参加

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主要な取り組み

NGKグループの資源循環の推進に関する主な取り組みは以下の通りです。

循環型社会への取り組み

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今後に向けて

NGKグループは、生産プロセス改善による歩留まりの向上、工程内での原材料の再使用などにより排出物の発生抑制に努めるとともに、再資源化による最終処分量の削減にも注力し、資源循環を推進しています。2022年度の排出物削減量の売上高原単位は2013年度比で削減率55%となり、目標46%を達成し、さらに2025年度目標50%削減にも到達しました。
今後も引き続きサーキュラーエコノミー関連の動向を調査し、適切に対応していきます。また、グループ内事業における資源循環事例を整理し、開示していくとともに、「NGKグループ環境ビジョン」に基づき、2050年までの循環型社会の実現に向けた方針を検討していきます。

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各マテリアリティのマネジメントアプローチ