サステナビリティ

マテリアリティ:環境汚染の防止

基本的な考え方

世界人口の増加や企業を中心とした経済発展に伴い、大気、水、土壌に排出される汚染物質は増加しています。特に環境に排出される有害化学物質の影響は、環境に負の影響を及ぼすのみならず、人体の健康への悪影響も報告されています。UNEP(国連環境計画)の「Making Peace with Nature(自然との仲直り)」によると、汚染は年間約900万人の短命の原因となっており、地球を健康に保つことは、すべての人に健康と幸福をもたらす鍵であるとされています。
NGKグループでは、製造過程で化学物質を使用しており、ライフサイクル全体で化学物質を適切に管理することは社会的責任の一つであると認識しています。これが適切に管理されない場合は、法令遵守リスクや、レピュテーショナルリスクひいては操業リスクにもなりかねないことを認識しており、国際水準での管理が重要です。一方で、環境関連規制の強化は有害排出物の浄化商品の市場拡大につながり、製品・サービスを通して、汚染課題に対応できる機会でもあります。
NGKグループでは、このような認識の下、環境汚染の防止を重要課題の一つと定め取り組みを推進します。

社会にもたらす価値

製造工程での汚染予防や化学物質の適正管理を徹底しつつ、独自のセラミック技術を用いた汚染防止に関する製品・サービスの開発と提供により、安全・安心な社会に貢献します。

関連するSDGs

3 すべての人に健康と福祉を
6 安全な水とトイレを世界中に
12 つくる責任つかう責任
14 海の豊かさを守ろう

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リスクと機会

リスク 機会
  • ◆コンプライアンス
  • ◆大気・水・廃棄物への対応
  • ◆化学物質への対応
  • ◆地域社会への影響
  • ◆内燃機関関連ビジネスの縮小
  • ◇排ガス関連事業の拡大
  • ◇大気・水質関連事業の拡大
  • ◇原子力関連廃棄物処理事業の拡大

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アプローチ

NGKグループは2021年に「NGKグループビジョン Road to 2050」を公表し、同年4月に「NGKグループ環境ビジョン」を策定、さらに、環境ビジョンに基づき、「NGKグループ環境基本方針」を改定しました。環境行動指針に基づき、自社での化学物質の取り扱いにおいては、有害物質の削減に取り組むとともに、法令等の規制に準拠した適切な管理を実施しています。また、製品含有化学物質については、NGKグループCSR調達ガイドラインやNGKグループグリーン調達基準書をサプライヤーへ展開し、管理遵守を依頼することで、ライフサイクル全体で管理するよう努めています。さらに、独自の造孔技術や細孔制御技術を生かしたフィルター技術を排気ガスや放射性廃棄物処理など幅広い用途に適用し、製品・サービスを通じた環境汚染の防止にも取り組みます。

NGKグループビジョン

NGKグループ環境ビジョン

NGKグループ環境基本方針

NGKグループCSR調達ガイドライン日本語版(PDF形式:264KB)

NGKグループ グリーン調達基準書(PDF形式:406KB)

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主要な取り組み

NGKグループの環境汚染の防止に関する主な取り組みは以下の通りです。

汚染の防止

製品およびサービスによる環境社会貢献

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今後に向けて

NGKグループは、法令・指針等の規制に準拠した適切な化学物質管理レベルの維持・向上に取り組むとともに、大気への排出物管理や排水管理を行っています。2022年度は環境関連法令の重大な違反は発生しませんでした。2023年度も引き続き適切な管理を維持します。
また、製品においても、自動車の排ガスに含まれる有害成分を浄化するハニセラムをはじめ、環境汚染の抑制に貢献する製品を生み出しています。2023年度も引き続き、独自のセラミック技術を活用し、環境に貢献する製品の開発・製造・販売を進めていきます。

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各マテリアリティのマネジメントアプローチ