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CCUSに向けたCO2回収実証を開始
セラミックス焼成炉の排ガスからCO2を回収しメタネーションへ活用

2023年11月08日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)はこのたび、NGKグループの事業活動を通じたカーボンニュートラルの達成に向け、本社地区で二酸化炭素(CO2)回収実証を開始しました。来年度にはメタネーション設備も導入し、CO2の回収・有効利用(CCU)に取り組みます。

 本社地区のセラミック製品工場の横にCO2回収設備を設置し、9月より焼成炉の排ガスの一部からCO2を回収する実証を開始しました。設備は三菱重工業株式会社(本社:千代田区)製で、1日あたりの回収量は約0.1トンです。2024年12月には株式会社IHI(本社:江東区)製の設備を導入し、回収したCO2と水素を合成して都市ガスの主成分であるメタンを生成する「メタネーション」に取り組む予定で、焼成工程で排出されるCO2を回収して再利用するCO2循環の実証を行います。

 カーボンニュートラルの手法の一つに排出したCO2を回収・利用・貯留するCCUSがありますが、実施にはコストがかかるという課題があります。またセラミックス焼成炉の排ガスは、CO2回収実証が多く行われている火力発電所などの排ガスに比べてCO2濃度が低く回収効率が悪いため、よりコストがかかる傾向にあります。当社は実用化されている技術を用いて早期にCCUの実証を開始することで、当社の焼成炉に適した設備仕様や運転条件を確立し、未利用低温排熱を活用するなどのエネルギーマネジメントを実施して、実用可能なコストで効率的なCCUSを適用することを目指します。

 NGKグループは2021年4月に策定した「NGKグループ環境ビジョン」で、2050年までのネットゼロを掲げています。目標実現のためカーボンニュートラル戦略ロードマップを策定し、実現のための戦略の一つとしてCCUSなどの技術イノベーションを推進しており、ネットゼロ達成の前倒しを目指しています。本実証のほか、合成燃料向けモノリス型リアクターなどのCCUS関連製品の開発にも着手しています。ネットゼロ達成に向け、引き続きクリーンなエネルギーをセラミックスの製造に利用する技術開発を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

CO2回収設備
導入予定のメタネーション設備のイメージ

以上

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