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水素燃焼の焼成炉の実用化に向けた量産実証用の焼成炉を設置
量産設備への適用により2050年CO2排出ネットゼロ実現を目指す

2023年03月28日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)はこのたび、水素を燃料とする焼成炉の実用化に向け、量産実証用の自社開発の焼成炉を設置しました。量産設備用水素バーナーの開発を進め、水素燃焼の量産設備への適用に取り組みます。二酸化炭素(CO2)を排出しない焼成により年間約30万トンのCO2を削減し、2050年CO2排出ネットゼロを目指します。

 セラミックス向けの水素燃焼の焼成炉はこれまでに実用化されておらず、当社は高温かつ均熱性に優れた焼成炉の開発に向け、2022年1月から本社地区に設置した小型炉で水素火炎の評価試験を行ってきました。このたび、東邦ガス株式会社(本社:名古屋市)の技術研究所(東海市)内の水素燃焼試験フィールドに、自社開発の新たな焼成炉(幅7m×奥行き2m×高さ4m)を設置し、通常のバーナーに比べ約50%の省エネが可能な量産設備用水素リジェネレイティブバーナーの開発を進めます。水素燃焼試験フィールドを利用することで、セラミックスの焼成のなかでも高温である1,400~1,600℃の温度下でのバーナー耐久試験や、長時間の焼成による高機能なセラミック製品の評価・検証が可能となります。2023年6月から実証試験を開始し、2025年までに量産向けの水素燃焼技術を確立することで、2030年から国内外の製造拠点の量産設備への適用を目指します。

 NGKグループは2021年4月に策定した「NGKグループ環境ビジョン」で、2050年までにネットゼロを目指すことを掲げています。目標実現のためカーボンニュートラル戦略ロードマップを策定し、実現のための戦略の一つとしてセラミックス焼成工程での非化石燃料への転換などの技術イノベーションを推進しています。水素燃焼の開発で得られた知見は、アンモニアなどの他の非化石燃料による燃焼技術の検証にも転用する予定です。2050年ネットゼロ達成に向け、引き続きクリーンなエネルギーをセラミックスの製造に利用する技術開発を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。


  • リジェネレイティブバーナー:内部に備えたセラミックスの蓄熱体を通して、燃焼と排気の両方を行うバーナー。燃焼と排気を周期的に切り替えることで、蓄熱体を介して燃焼ガスの排熱を回収し、その熱で燃焼空気を予熱するため熱効率が高い。
設置予定の量産実証用の焼成炉(イメージ図)
設置予定の量産実証用の焼成炉(イメージ図)

以上

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