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浦添市のスマートシティーにNAS電池を納入

2018年06月11日

 日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)は、浦添スマートシティ基盤整備株式会社(本店:沖縄県浦添市)が浦添市に開発中のスマートシティー(環境配慮型都市)「浦添市てだこ浦西駅周辺開発地区」に、電力貯蔵用NAS電池を納入しました。

 納入したNAS電池の定格出力は800キロワット、定格容量は4,800キロワット時で、20フィート(約6メートル)コンテナ内に電池本体と制御装置類を組み込んだコンテナ型NAS電池4台で構成されています。株式会社九電工(本社:福岡市)から受注し、浦添市てだこ浦西駅周辺開発地区内の浦添スマートシティエネルギーセンター予定地に納入しました。
 
 浦添市では「沖縄(アジア)を代表するまちづくり」を推進しています。その一環として沖縄都市モノレールの延伸計画に合わせて新設されるてだこ浦西駅の周辺にスマートシティーを開発しており、系統電力に加え太陽光発電や都市ガス・温泉に含まれる天然ガスを使うコージェネレーション(熱電併給)、NAS電池などを組み合わせる分散型エネルギーシステムを導入し、2020年度内に開業する計画です。

 NAS電池は、さまざまな分散電源のバランス調整と非常時のバックアップ電源として利用されます。

1)分散電源のバランス調整用途
発電量を制御できない再生可能エネルギーやコージェネレーションなどの分散電源が発電した電力をNAS電池により充電・放電して平準化を図ることで、地域の多様な供給電力を最大活用し、効率的かつ安定的に供給することが可能になります。

2)非常時のバックアップ電源用途
台風による停電のリスクが高い沖縄県において、災害などにより系統電力が停電した場合にはNAS電池からも最大6時間にわたり電力を供給し、災害に強いエネルギー供給システムを構築します。
 
低炭素社会の実現のため、太陽光などの再生可能エネルギーやコージェネレーション、蓄電池などのさまざまな電源をマネジメントし、エネルギーコストやCO2の削減を目指すスマートグリッドやマイクログリッドが注目されています。NAS電池は日本以外にフランスや米国でも離島の電力需給バランスの調整に利用されており、今後も販売強化に取り組んでいきます。

<納入したNAS電池の概要>
定格出力:800キロワット
定格容量:4,800キロワット時
設置台数:コンテナ型4台
設置場所:浦添市てだこ浦西駅周辺開発地区内
     浦添スマートシティエネルギーセンター
     予定地(沖縄県浦添市)
運転開始:2020年度内

以上

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