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NAS電池が2015愛知環境賞の金賞を受賞
2015年02月19日
日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)の電力貯蔵用NAS電池システムが本日、愛知県主催の2015愛知環境賞の最高賞である金賞を受賞しました。
当社は独自の高度なセラミック技術により、大容量の電力貯蔵を可能とするNAS電池を世界で初めて実用化しました。電力負荷の平準化や非常用電源、再生可能エネルギーの出力変動抑制、電力系統の安定化など、さまざまなニーズに対応したシステムを提供し、省資源・省エネルギーなど環境負荷の低減に大きく貢献したとして高く評価されました。
NAS電池による主な環境負荷の低減効果は以下の通りです。
1. 電力需要のピーク対策によるCO2排出量の削減
夜間など電力使用量の少ない時にNAS電池に充電し、昼間など使用量の多い時に放電することで、電力負荷を平準化することができます。電力需要のピーク緩和は化石燃料による発電量の低減につながり、CO2の排出削減に寄与します。
2. 再生可能エネルギーの安定化による導入促進
不安定な再生可能エネルギーの出力変動をNAS電池への充放電により安定化させることができ、再生可能エネルギーの導入拡大と有効活用に貢献します。
3. 発電設備の高効率運用による化石燃料の有効利用
発電機は定格出力で連続運転することが最も効率的です。NAS電池を用いて電力負荷を平準化することで発電機の運転を効率化でき、化石燃料の有効利用とCO2排出量の削減を実現します。
4. マイクログリッドの発電設備ベストミックス
離島などの電力系統が小規模な地域にNAS電池を導入し、電力の需給バランスを調整することで多様な分散電源を効率的に活用することができ、エネルギーコストやCO2排出量の削減に寄与します。
愛知環境賞は、資源の循環や環境負荷の低減を目的とした企業・団体などによる先駆的で効果的な取り組みを表彰するものです。2005年の愛知万博の開催に合わせて愛知県が創設し、今年で11回を数えます。
当社の受賞は、2006年に当社を代表企業とする5社と愛知県田原市が「一般可燃ごみからの炭化物製造・リサイクル事業」で金賞を受賞したのに続いて2回目です。
- ※「NAS」は日本ガイシ株式会社の登録商標です。
以上