プロセステクノロジー事業

プロセステクノロジー事業本部長が事業概況を説明

「NGKグループビジョン」実現に向けて「CN」と「DS」をスプリングボードに

取締役専務執行役員 プロセステクノロジー事業本部長 岩崎 良平の写真です。 取締役専務執行役員
プロセステクノロジー事業本部長
岩崎 良平

「NGKグループビジョン」実現に向けて:
半導体の進化とカーボンニュートラル実現に貢献

カーボンニュートラル、そしてデジタル社会に向けて、私たちを取り巻く環境は凄まじいスピードで変化しています。2050年の社会がどのようになっているのか正確に予想するのは難しいですが、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)が日常に溶け込むとともに、自動運転など、あらゆる面で自動化も進んでいるでしょう。また、地球環境を守るためのルールは想像以上に厳しくなっていると思います。そのような社会において、当事業本部の事業の一つ、HPC事業は人々の生活を支える社会インフラのキーデバイスとなる半導体の進化に寄与すること、そしてもう一つの産業プロセス事業はカーボンニュートラルの実現に貢献できる製品やサービスを次々に生み出していくことが目標です。

HPC事業では、今期からDXによるスマートファクトリー化を推進しています。自動倉庫の導入やQRラベル、RFIDタグを活用した入出庫に加え、各製品の製造に関わる膨大なデータを活用して製造履歴を「見える化」していきます。何か問題が起きたときに、前工程や後工程に素早く情報を展開し、不良品を作らないことを目指します。

米国子会社のFMインダストリーズで展開しているチャンバー部材や溶射の事業は、お客さまの要求に素早く対応できる対応力が評価され、今後もビジネスの拡大が期待されています。カリフォルニア州とアリゾナ州で設備増強を進め、将来のニーズに備えます。

産業プロセス事業は、カーボンニュートラルの実現に貢献できる製品やサービスを次々に生み出していくことが目標です。マーケティング部門を新設し、製品系列横断の拡販活動を進めます。今後は国内メインではなく、視野を広く持ち、欧米を含めた海外のマーケット探索を進め、既存事業の用途開拓や拡販に注力していくとともに、新製品開発や新規ビジネスの開拓につなげていきます。当社が開発に力を入れている革新的なセラミック膜をコアコンピタンスとして、CO2分離や窒素分離、バイオエコノミーといった社会の環境ニーズに貢献できる製品や設備を投入し、カーボンニュートラルビジネスを確実に成長させたいと思っています。

現状と見通し:
新型コロナウイルス感染症の影響は軽微

2021年3月期首の時点では新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されましたが、当事業本部は基本的にエッセンシャルビジネスに近い事業を展開していますので、大きな影響は受けませんでした。むしろ巣籠り需要が追い風になり、全体では増収増益を達成しています。

HPC事業はファウンドリやメモリー向けの投資が回復したことで、サセプター、チャンバー部材ともに大きく伸びました。一方、2021年度は先行投資した設備の償却費増や競争力強化のための開発インプット増、さらには事業が急拡大しているFMインダストリーズの追加の設備増強などにより、利益的には厳しい一年となりそうです。生産性向上に努め、中期的な半導体需要拡大に備えていきます。

産業プロセス事業では、医薬用水を中心とした膜分離装置やグラスライニング製品は堅調でしたが、加熱装置、耐火物製品やエネルギープラント関連設備が振るわず、売上は前年並みで、利益的には期待を下回る年となりました。2021年度の課題は第一にNGK(蘇州)熱工技術(NTS)の再建です。将来のEV需要拡大を見込んだリチウムイオン電池の投資が活発化している中、中国の競合他社にどのように打ち勝っていくかが正念場を迎えています。

当事業本部は2022年3月期も市場環境は良好とみられ、増収増益を予想しています。

伝えたいこと:
どういう価値をお客さまに提供できるのか

2015年のパリ協定以降、各国が温室効果ガス削減に向けた公約を発表したことを契機に、世の中の認識は大きく変わりました。企業の責任としてカーボンニュートラルに取り組む中、当事業本部の製品・領域は多くの可能性を秘めています。

2030年にCO2排出量を半分にするという高い目標は、チャンスの一つと捉えています。私たちの提供する製品やサービスがお客さまの求める価値に貢献できるものであれば、大きく飛躍できる可能性が高まります。継続的にお金をいただくような“コト”のビジネスモデルも、今後検討すべき課題です。

お客さまやその先のお客さまが何を望んでいるのか、どのような製品やサービスを提供すれば、顧客満足度向上につながるのか、対価はどうあるべきかなどをしっかりと認識した上で、事業活動に邁進していきます。

(インタビューは2021年6月に実施)

主要市場

【300mmウエハー前工程設備投資】
世界市場規模:567億ドル(2020年、SEMI推計)

主要顧客

【セラミックヒーター】
半導体製造装置メーカー

事業別売上高比率

事業別売上高比率のグラフ

主要製品

セラミックヒーター

成膜プロセスでシリコンウエハーの温度を均一にコントロールするためのステージ。ウエハーを置く発熱体ステージの底面に、管(シャフト)を接合した独自の構造により、端子や導線をハロゲンガスなどから保護します。

低レベル放射性廃棄物処理装置

全国の原子力施設で採用され、優れた除塵性能と安全性が高く評価されており、廃棄物の低減に貢献しています。

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