自社専用の対話型AIで業務効率化を図る

AI技術を活用した対話型サービス「ChatGPT」。業務の効率化を図るため、企業や自治体などで導入が進んでいます。NGKグループでは自社専用の対話型AIを構築し、2023年９月からNGKグループ内限定で運用を始めました。

自社専用の対話型AI

NGKグループが構築した対話型AIはMicrosoft社のAzure OpenAI Service※を用いたもので、自社のクラウド環境下でグループ全社員が利用できるものです。OpenAI社のWeb版ChatGPTと同等の機能を持ち、文章の執筆や翻訳、プログラムの作成などが可能です。

※ AIの開発を行う団体であるOpenAIの技術をMicrosoft社が企業向けに提供するサービス

導入にあたっての課題と目指す姿

OpenAI社のChatGPTは入力した情報が学習データとして取り込まれるため、社外の利用者に情報が開示される恐れがあるなど、情報セキュリティーリスクが懸念されています。入力した情報自体が法令や契約に違反する場合もあることから、企業での導入や活用にあたってはセキュリティー対策やデータ保護対策などが課題となっています。

NGKグループではグループビジョンの実現に向けて、一層の業務効率化を進め、付加価値の高い業務に注力するため、対話型AIを業務に活用ができる環境の構築を行うべく、情報セキュリティー対策を強化した自社専用の対話型AIの構築を進めました。

特長

自社のクラウド環境下でグループ社員のみが使用するため、入力した情報が漏洩することもなく、安心・安全に利用できるのが特長です。また、グループ全社で活用しているMicrosoft Office365のTeams内に対話型AIを実装し、導入のハードルを下げることで利便性の向上も図りました。文書の作成やデータ分析などさまざまな業務に活用し効率化に努めています。

活用を進め新たな価値の創出へ

今後は対話型AIのさらなる普及と積極的な活用を進めていきます。その上で社内文書の取り込みなど活用方法のバリエーションを増やし、業務の生産性向上につなげていきます。

活用画面イメージ