ディーゼル発電機用黒煙除去装置
ディーゼル発電機の黒煙対策として開発した、セラレックシステムを用いた高性能な黒煙除去装置です。排ガス中の黒煙(すす)を99%除去可能。データセンター、地下鉄、ポンプ場、発電所など、幅広い分野で導入されています。
製品情報
近年、クラウドサービスやAI技術の急速な普及により、国内外で大規模なデータセンター(DC)の建設が進んでいます。これに伴い、DCの停電対策として非常用ディーゼル発電機の導入が増加し、排出される黒煙に対する地域住民の懸念が新たな課題となっています。現在、非常用ディーゼル発電機の排ガスに対する法的規制はありませんが、排出される黒煙(すす)は視界を悪化させるほか、建物や自動車、洗濯物への付着による汚れの原因となるなど、生活環境への影響が懸念されています。
近年では、ディーゼルエンジンの技術革新により黒煙の発生を抑制する設計が進んでいますが、それでもエンジン始動時には黒煙が発生してしまうのが現状です。
 
日本ガイシでは、こうした環境課題に対応するため、自動車のディーゼルエンジン向けで高性能セラミックフィルターとして実績のある、ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)を搭載した黒煙除去装置を開発。地域との共生を重視するDC事業者や産業施設に向けて、信頼性の高いソリューションを提供しています。
当社が開発した「DPF搭載黒煙除去装置」は、非常用ディーゼル発電機の上部に直接設置可能なコンパクト設計。限られたスペースでも導入でき、設置の自由度が高いため、都市部や環境配慮が求められる施設に最適です。本装置には、厳しい環境規制への対応が求められる車載用途で量産採用されている高性能DPFを搭載しており、サブミクロン粒子(最小0.1μm)の捕集性能を備えています。黒煙除去対策として、安心して導入いただける仕様です。
 
発電機上部への設置が可能で、データセンター内での設置面積を削減。設置環境に応じて設置方法の変更が可能です。
出力3000~4000kVAクラスのディーゼル発電機からの排出ガスにも対応可能。
世界トップシェアを誇る日本ガイシ製車載用DPF技術を応用。厳しい環境基準である車載向けの欧州Stage VのPN規制、米国Tier 4 FinalのPM規制に対応しています。捕集性能は、0.1μmレベルの微粒子にも対応しています。
フィルターの圧力損失が上昇した場合、自動制御によりバイパス切り替えが可能。発電機故障のリスクを回避します。
黒煙が発生しないタイミングでは自動でバイパスを開放し、発電機への負荷を低減します。
差圧モニタリングによりフィルター交換時期を予測しつつ、長寿命フィルターにより交換頻度を低減します。
メンテナンス時には、迅速なフィルター交換作業で稼働停止時間を短縮。使用済みフィルターは弊社工場で逆洗回復し、再利用が可能です。
産業プロセス営業部