サステナビリティ
ポーランドの製造拠点でVPPAを初締結
再生可能エネルギー由来の環境価値の調達によりカーボンニュートラルに貢献
2025年04月07日
日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)の製造子会社であるNGKセラミックスポーランド(シロンスク県グリヴィツェ市)は、ポーランドの太陽光発電事業者のHelios Renewable Energy Sp. zo. oと、NGKグループとして初めてVPPA(Virtual Power Purchase Agreement:仮想電力購入契約)を締結しました。
VPPAは、需要家が再生可能エネルギー(再エネ)由来の電力の環境価値※1のみを仮想的に調達する契約形態です。このたびの契約は、年間125ギガワット時の太陽光発電による再エネ由来の電力に相当する追加性を伴う環境価値を、2026年4月から2036年3月までの10年間調達する予定で、実質計約94万トン※2の二酸化炭素(CO2)の削減に寄与することが見込まれています。
NGKグループは2021年4月に策定した「NGKグループ環境ビジョン」で、2050年までにCO2排出ネットゼロを目指すことを掲げ、目標実現のためにカーボンニュートラル戦略ロードマップを策定しています。実現のための戦略として、国内外のグループ会社の使用電力の再エネへの切り替えのほか、製造拠点への太陽光発電設備(PV)の設置やグリーン電力証書の取得、カーボンニュートラルな都市ガスの導入などによるCO2排出削減に積極的に取り組んでいます。NGKセラミックスポーランドでは、総容量約14メガワットの大規模PVの設置を進めています※3。NGKグループは、引き続き再エネの利用拡大、環境価値の取得を通じて新たな再エネ電源の普及を推進し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。
- ※1環境価値:再エネ活用や省エネ化により、地球温暖化の原因の一つであるCO2排出量の削減に寄与することで与えられる付加価値。化石燃料などの従来エネルギーによる電力には電気としての価値がある一方、再エネ由来の電力は電気価値に加えて環境価値という二つの価値を持っています。
- ※2現時点のCO2排出係数に基づく
- ※3 2025年度までに国内外製造拠点に計40メガワットの太陽光発電設備を導入(2022年11月24日)
本契約は、World Kinect Corporationをアドバイザーに迎えて締結しました。
以上