サステナビリティ

自然との共生への取り組み

生物多様性保全への対応

NGKグループは、持続可能な社会の実現を目指す上で、生物多様性保全への対応を重要な課題の一つと捉え、以下の取り組みを行っています。

ポスト「愛知目標」に対応する取り組み

「NGKグループ環境ビジョン」では、「自然との共生」の実現に寄与するため、「生態系への環境負荷を最小限に抑制するとともに、啓発活動を通じて一人ひとりの意識を高め、自然との共生を図ります。」と明記しています。「第5期環境行動5カ年計画」においても生物多様性保全の推進をテーマとしており、2025年度目標に「ポスト愛知目標に対応して取り組みを拡充する」を掲げ活動を開始しています。
2022年度は、引き続き国内外の動向調査を実施し、ポスト2020の検討状況やTNFD(Task force for Nature-related Financial Disclosures:自然関連財務情報開示タスクフォース)やSBT-N(Science Based Targets for Nature:自然に関する科学に基づく目標設定)の概要について知見を得ました。今後、例えばTNFDの枠組みで提案されているLEAP(Locate、Evaluate、Assess、Prepare)アプローチに沿ってリスクや機会の評価の開始を検討します。今後2050年に向けた方針とロードマップを描いていく計画です。

MY行動宣言参加の推進

経団連・環境省らが主導する「MY行動宣言」の参加推進を2017年度から開始しました。この活動は、国民一人ひとりが生物多様性を身近なものとして捉え、その保全のために行動することを目的に、2020年までに100万人宣言を目指したものです。
日本ガイシはこの活動を従業員の啓発の機会として活用し、国内のNGKグループ会社にも水平展開し、日本ガイシおよび国内グループ会社全体で、2021年10月の活動終了時点で、累積約6,800人の宣言を集めました。

関連イニシアチブへの参加および認証

日本ガイシは、2022年1月に経団連生物多様性宣言イニシアチブに賛同しました。

経団連⽣物多様性宣⾔イニシアチブのロゴです。

日本ガイシは2023年11月に、あいち生物多様性企業認証制度(愛知県)に基づく「あいち生物多様性認証企業」に認証されました。

あいち生物多様性認証企業のロゴです。

社有地での生物調査

名古屋市の郊外に保有する厚生施設にて、夏季と冬季に鳥類、草木、昆虫類について定期的な生物調査を実施しています。多様な生物が確認される中で早急な対応が必要な外来種は発見されず、適切な管理状態にあることを確認しています。また、調査結果をパネルにまとめ、現地に展示することで利用者に生物多様性について認識していただけるよう活用しています。

名古屋市郊外の厚生施設で行っている生物調査の写真です。
生物調査の様子

従業員のボランティア活動

各拠点で、地域の行政やNPOと連携した社会貢献活動を実施しており、その中には生物多様性保全に寄与する活動も含まれています。
例えばNGKオホーツク(北海道網走市)は、ミズバショウ群生地の保全に取り組む「網走湖・水と緑の会」の活動に協力し、群生地の整備を行っています。この活動は2009年より継続して春と夏に実施し、地域の環境保全に努めています。
また、日本ガイシ石川工場とNGKセラミックデバイス石川工場は、地域住民とともに根上海岸(石川県能美市)の清掃活動に参加しています。昨今、海洋プラスチックごみによる環境汚染が国際的に懸念されており、海岸の景観を損ねるだけでなく、生態系への影響が深刻な問題となっています。こうした問題を背景に、石川県の海岸愛護運動「クリーン・ビーチいしかわ」に毎年協力しています。
海外グループ会社においても積極的に取り組んでおり、NGKエレクトロデバイスマレーシア(マレーシアペナン州)では、マレーシア政府森林局の植林活動に協力し、ペナン州マレー半島地区のニボントゥバル森林保護区にマングローブを植林しました。この活動は植林を通して従業員に自然保護や生態系維持の重要性を意識してもらうことを目的としています。

名古屋市郊外の厚生施設で行っている生物調査の写真です。

ミズバショウ群生地の保全
(NGKオホーツク)

日本ガイシ石川工場とNGKセラミックデバイス石川工場が行った海岸清掃の写真です。

海岸清掃
(日本ガイシ 石川工場、NGKセラミックデバイス石川工場)

NGKエレクトロデバイスマレーシアが行った、マングローブ植林の写真です。

マングローブの植林
(NGKエレクトロデバイスマレーシア)

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