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Energous、e-peasと空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの普及に向けた協業を開始

2023年03月09日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)は、無線給電技術のリーディングカンパニーであるEnergous Corporation(本社:米カリフォルニア州、以下Energous)、超低消費電力の電源IC技術を持つe-peas社(本社:ベルギー モンサンギベール、以下e-peas)と、空間伝送型ワイヤレス電力伝送(WPT:Wireless Power Transmission/Transfer)システムの普及に向けた協業を開始しました。日本ガイシのリチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」とEnergous、e-peasの技術を組み合わせたIoTデバイスの開発や提供を通じて、WPTシステムに取り組むデバイスメーカーなどの開発を支援します。

 WPTは、電波を使って離れた場所へ電力を伝送する技術です。社会のIoT化が進む中、IoTデバイスへの給電には電源ケーブルや一次電池(使い切り電池)が用いられてきましたが、配線や電池交換の手間が課題でした。WPTは配線が困難な場所にも給電でき、電池交換が不要となることから、メンテナンスフリーなIoTデバイスの実現と普及を促進する給電技術として注目されています。

 3社は、WPT駆動の温湿度センサーデバイスを開発しており、ほかにも物流などで使用される位置トラッキングデバイスや、電子棚札などの各種IoTデバイスのWPT化に向けて、WPTシステムの提案を進めています。その一環として、WPTデバイス開発を支援するWPT評価キットの提供を開始します。本評価キットは、送電装置と受電装置、電源で構成され、Energousの送電装置から送られたマイクロ波を受電装置で受電し、e-peasの電源ICで電力に変換しEnerCeraに蓄電します。本キットにセンサーなど任意のデバイスを組み込むことで、WPT使用時の電力の送受電や充放電等の検証を簡単に行うことが可能となり、WPTデバイスの開発を支援します。キットに搭載されるEnerCeraは、WPTで伝送される微小電力を高効率に充電し、超小型・薄型でありながら、デバイスを駆動させるのに十分な大容量の電力を放電することができるため、さまざまなアプリケーションの検証に対応可能です。

 当社は今後も専門性の高いさまざまなパートナーと協業し、EnerCeraをはじめとする独自のセラミック製品の提供を通じてIoT社会の実現に貢献します。

WPT評価キット
WPT評価キット
リチウムイオン二次電池「EnerCera」シリーズ
リチウムイオン二次電池「EnerCera」シリーズ

以上

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