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リチウムイオン二次電池「EnerCera」の電池残量を可視化する評価システムをオンセミと開発
電池の状態を把握し効率的に使用可能

2022年11月01日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)は、オンセミ社(本社:米アリゾナ州、以下オンセミ)とリチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」の電池残量などの状態を可視化する評価システムを開発しました。電池の状態が把握できることで、EnerCeraの効率的な使用が可能となります。

 評価システムには、オンセミがEnerCera専用に最適化した高精度で超低消費電力の電池残量監視ICが搭載されており、電池残量のほか電圧や温度などの状態を可視化することができ、デバイスやシステムの省電力化や長寿命化に寄与します。また、これまでは電池残量を計測するために必要だった個々の電池の特性データを用いた検証が不要となります。電池の状態が可視化されることで、デバイス動作時の安定性などが検証できるため、EnerCeraを利用したデバイスなどの開発時間の短縮が可能となります。開発支援の一環として22年11月から、EnerCeraを利用するデバイスメーカーなどに対し、本システムの参考設計図を公開し評価ボードを無償提供することで、開発効率の促進を図ります。

 EnerCeraは、超小型・薄型のリチウムイオン二次電池です。当社独自の結晶配向セラミックス電極板を使用した半固体電池により、従来のリチウムイオン二次電池では併存が難しかった高容量、高出力、高耐熱、長寿命といったIoTデバイス用電源に求められる特性を実現しています。

 EnerCeraは現在、スマートキーやスマートカード、センサー付きウェアラブルデバイスなどに採用されているほか、世界の500社以上でサンプル評価が進んでいます。当社は今後もIoTデバイスの普及に向け、EnerCeraを使用したさまざまな電源ソリューションを開発・提供し、デジタル社会の発展に貢献します。 

リチウムイオン二次電池「EnerCera」シリーズ
リチウムイオン二次電池「EnerCera」シリーズ
オンセミの電池残量監視ICが組み込まれた評価システム
オンセミの電池残量監視ICが組み込まれた評価システム

以上

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