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チップ型セラミックス二次電池「EnerCera」が 日本セラミックス協会の技術賞を受賞

2022年06月02日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市) は、チップ型セラミックス二次電池「EnerCera(エナセラ)」の開発、商品化が高く評価され 、公益社団法人日本セラミックス協会の第76回(2021年度)日本セラミックス協会技術賞を受賞しました。


 日本セラミックス協会技術賞は、セラミックスの科学・技術に関して製品の開発や工業化などに特に顕著な業績のあったものに与えられる賞です。EnerCeraは、超小型・薄型のリチウムイオン二次電池です。当社独自の結晶配向セラミックス電極板を使用した半固体電池により、従来のリチウムイオン二次電池では併存が難しかった高容量、高出力、高耐熱、長寿命といったIoTデバイス用電源に求められる特性を実現し、高度なセラミック技術でまったく新しい蓄電デバイスを商品化した業績が評価されました。表彰式は6月9日に東京都内で開催されます。

受賞概要

賞名 第76回(2021年度)日本セラミックス協会技術賞
主催者 公益社団法人日本セラミックス協会
受賞内容 チップ型セラミックス二次電池「EnerCera」の開発と商品化
受賞者 日本ガイシ株式会社 小林伸行、小泉貴昭、由良幸信、藤田雄樹


チップ型セラミックス二次電池「EnerCera」シリーズ

 IoTデバイスの普及の鍵の一つにメンテナンスフリーが挙げられますが、これまでのIoTデバイスには交換が必要な一次電池が使われてきました。当社は独自のセラミック技術により、キャパシタとリチウムイオン電池の特長を併せ持つEnerCeraを開発し、2019年から量産しています。わずかなエネルギーを効率的に蓄電してデバイス駆動に必要な電力を供給することができるため、IoTデバイスのメンテナンスフリー化を実現し、本格普及を促進する電池として国内外から高く評価されています。

 EnerCeraは現在、スマートキーやスマートカード、センサー付きウェアラブルデバイスなどに採用されているほか、世界の500社以上でサンプル評価が進んでいます。当社は今回の受賞を弾みに、今後もさまざまなIoTデバイスの普及を実現するEnerCeraの開発を加速し、デジタル社会の発展に貢献します。

以上

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