製品情報
IoTデバイス用電源 チップ型セラミックス二次電池「EnerCera」シリーズ
トレックス・セミコンダクターと共同で電源モジュールをCES 2020に出展
2019年12月23日
日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)は、トレックス・セミコンダクター株式会社(社長:芝宮孝司、本社:東京都中央区、以下トレックス)と共同で、「EnerCera(エナセラ)」シリーズとトレックスの電源ICを組み合わせた、メンテナンスフリーIoTデバイス用小型電源モジュールを「CES 2020」に出展します。CES 2020は2020年1月7日から10日まで米国ラスベガスで開催される世界最大級のコンシューマーエレクトロニクス見本市で、当社の出展は2019年に続き2度目です。
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出展するのは、ICカードにホットラミネート加工で実装できるEnerCera Pouch(エナセラ パウチ)のモジュールと、回路基板にリフローはんだで実装できるEnerCera Coin(エナセラ コイン)のモジュールです。超小型・薄型で低抵抗という特徴を持つEnerCeraシリーズとトレックスの超低消費電力、超小型・薄型電源ICを組み合わせた、メンテナンスフリーIoTデバイス用電源として最適な超小型・薄型で高効率な電源モジュールです。EnerCera Pouchモジュールは、EnerCera Pouchの薄さとサイズを損ねることなく、スマートカードやウェアラブル端末などの薄型デバイスに組み込むことが可能です。EnerCera Coinモジュールは、IoTデバイス、電子棚札、ビーコン(近距離無線機器)、RFIDタグ、スマートキー用途などをターゲットにしており、デバイスのメイン基板上に表面実装することを想定しています。
IoTの本格普及に向け、デバイス周辺の光や熱、振動などのエネルギーから発電した微弱な電力や無線給電により駆動する、電池交換や充電操作が不要なメンテンナンスフリーIoTデバイスが求められています。
EnerCeraシリーズは、微弱な電流で効率よく充電しながら、センシングや通信などに必要な大電流放電を断続的に行うことが可能なため、メンテナンスフリーIoTデバイス用電源として最適な二次電池です。二次電池を使用したデバイスを設計する場合、充電・放電を制御する電源ICが必要となります。さまざまなデバイスメーカーから、EnerCeraシリーズの特徴をそのままに、小型で高効率な電源ICと一体化したモジュールの製品化への強いニーズがあるためこのたび、トレックスと共同で電源モジュールサンプルをCES 2020に出展することとしました。出展によりモジュールのデザイン、動作仕様に関するさらなるニーズを収集し、早期の製品化を目指します。
EnerCeraシリーズは、電極に当社独自の結晶配向セラミックス板を使用したリチウムイオン二次電池です。耐熱性が高くデバイスに高温実装できるのが特徴で、ICカード向けで薄型のEnerCera Pouchと、回路基板向けでコイン型のEnerCera Coinの2つがあります。IoTデバイスやビーコン、スマートカード、RFIDタグ、電子棚札、ウェアラブル端末、ソーラー腕時計といった小型・薄型で高容量を要求されるさまざまな用途への採用を想定し、2019年から量産しています。当社ブースでは、リチウムイオン二次電池として世界で初めて使用温度セ氏85度を実現し、12月からサンプル出荷を開始しているEneraCera Coinの高耐熱タイプも初出展します。
<CES 2020出展概要>
期間:
2020年1月7日(火)~10日(金)
開催地:
米国ネバダ州ラスベガス
当社ブース:
Tech East, LVCC, South Halls 3-4, Upper Level & Connector ブース№36708
出展製品:
EnerCeraシリーズ、亜鉛二次電池「ZNB」、SAW(表面弾性波)フィルター用複合ウエハー、窒化ガリウム(GaN)ウエハー「FGAN(エフガン)」、紫外LED用マイクロレンズ
ご参考:「CES 2020」に出展します(2019年12月 当社発表)
※トレックス・セミコンダクター株式会社について
トレックス・セミコンダクター(東証第一部:6616)は1995年の設立以来、国内唯一のアナログ電源IC専業メーカーとして、「Powerfully Small」を製品づくりの目指す姿と定め、お客様の製品に付加価値となる世界最小クラスの高効率アナログ電源ICと、お客様の製品開発を加速する電源設計ソリューションを提供しています。トレックスの製品は国内をはじめ、海外を通じて、産業機器、カーアクセサリー、通信、PC関連、ウェアラブル関連の各市場で採用されています。
ご参考:トレックス・セミコンダクター株式会社 ホームページ
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