製品情報
大村市のナイター照明設備向けNAS電池が運転を開始
自立運転により、安全な夜間レースを実現
2018年09月26日
日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)が株式会社九電工(本社:福岡市)から受注し、長崎県大村市の競艇場「ボートレース大村」に納入した電力貯蔵用NAS電池が運転を開始しました。
競艇場では、ナイターレース開催中に落雷などの影響により瞬時電圧低下(瞬低)や停電で照明が消灯すると重大事故を引き起こす可能性があるため、安全の確保を目的に、系統電源から切り離した自立運転方式のナイター照明設備向け電源を確保することが求められます。
運転を開始したNAS電池は、系統電源から独立した状態でも、高出力の電力を長時間にわたり安定して供給することが可能です。ナイターレース開催時には系統電源から切り離してNAS電池だけから照明設備に電力を供給することにより停電リスクが回避でき、レースの安全を確保します。またNAS電池はCO2を排出しないため、一般的に使用されているエンジン発電機に比べて、環境への負荷を低減したナイターレースを開催することができます。パワーコンディショナー(PCS)は株式会社明電舎(本社:東京都品川区)製が使用されています。
NAS電池は大容量で長時間放電できるため、非常用電源や瞬低対策システムとして、下水処理場や研究開発施設、医薬品工場など電源の安定化を求めるさまざまな場所で利用されています。安全確保のために信頼性や安定性を求める競艇場にもすでに2カ所納入しており、今回が3カ所目となります。
NAS電池は全世界で約200カ所、総出力56万キロワット(560メガワット)、総容量400万キロワット時(4,000メガワット時)以上の設置実績を持ち、電力負荷平準や非常用電源のほか、再生可能エネルギーの安定化や電力需給バランスの調整などさまざまな用途で利用されています。当社は今後もNAS電池の展開により電力の安定供給と効率利用を支え、節電対策やエネルギーコスト削減、環境負荷の低減に貢献していきます。
納入したNAS電池の概要
設置場所:ボートレース大村(長崎県大村市)
定格出力:1,800キロワット
定格容量:12,960キロワット時
(12.96メガワット時)
用 途:照明用電源(自立運転方式)
運転開始:2018年9月23日
以上