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GPFが日本セラミックス協会賞の技術賞を受賞
2018年06月01日
日本ガイシ株式会社(社長:大島卓、本社:名古屋市)は、ガソリン車用のPM(粒子状物質)除去フィルター「ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)」の開発、実用化が高く評価され、公益社団法人日本セラミックス協会の第72回(2017年度)日本セラミックス協会賞の技術賞を受賞しました。
日本セラミックス協会賞技術賞は、セラミックスの科学・技術に関して製品の開発や工業化などに特に顕著な業績のあった者に与えられる賞です。GPFは当社が世界で初めて実用化したガソリン車用のPM除去フィルターで、自動車排ガス浄化技術への波及効果が大きく国内外の自動車メーカーから高く評価されていることや、環境問題への貢献が評価されました。
<受賞概要>
賞 名 :第72回(2017年度)
日本セラミックス協会賞 技術賞
主催者 :公益社団法人日本セラミックス協会
受賞内容:ガソリン車用コージェライト製
微粒子フィルタの開発と実用化
受賞者 :日本ガイシ株式会社
青木崇志、植田修司、中村知雄
表彰式 :6月1日(金)
GPFはガソリンエンジンから排出されるPMを除去するセラミックフィルターです。ディーゼル車用のPM除去フィルター(DPF)の技術をベースに開発を進め、独自の造孔技術と細孔制御技術などにより、高いPM捕集効率と低い圧力損失(低燃費、高出力)を両立させるGPFの開発に成功し、2012年に世界で初めて実用化しました。2016年1月からポーランドの製造子会社NGKセラミックスポーランドで本格量産しています。
自動車の排ガス規制は世界的に強化されており、中でも欧州での2017年9月のRDE(Real Driving Emissions、実路走行排気)試験導入や、中国で2020年に予定されている規制強化に伴い、今後GPFの需要が増加する見通しです。当社は需要拡大に対応するため、ポーランドと中国でGPFの増産投資を進めています。
以上