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ポーランドの自動車排ガス浄化用セラミックス生産設備を増強

2014年04月25日

直噴ガソリン車用PM除去フィルター「GPF」の初の量産も開始

日本ガイシ株式会社(社長:加藤太郎、本社:名古屋市)はこのほど、欧州における需要拡大に対応するため、ポーランドの製造子会社NGKセラミックスポーランド(ポーランド・シロンスク県グリヴィツェ市)のコージェライト製自動車排ガス浄化用セラミックスの生産設備を増強することを決定しました。ディーゼル車排ガス浄化触媒担体「大型ハニセラム」を増産するほか、「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)」の生産も開始します。また、当社にとって初となる直噴ガソリン車用のPM(粒子状物質)除去フィルター「ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)」の量産も開始する計画です。

NGKセラミックスポーランドは、炭化ケイ素(SiC)製DPFの生産拠点として2003年に設立しました。2014年1月にはコージェライト製大型ハニセラムの工場を新設、生産を開始しました。

この度の設備投資では、既存の大型ハニセラム生産棟に隣接する現有敷地内に新棟を建設し、コージェライト製品の生産能力を現在の年間800万個(ハニセラム換算)から1,500万個に増強する計画です。生産開始は2016年1月、投資額は約9,500万ユーロを予定しています。

GPFは直噴ガソリンエンジンから排出されるPMを除去するセラミックフィルターで、DPFの技術をベースに開発を進めてきました。2014年9月から欧州で施行される排ガス規制「ユーロ6」では、ディーゼル車に加えガソリン車でもPMの排出個数規制が適用されるため、通常のガソリンエンジンよりもPMの排出量が多い直噴ガソリン車には、PMを除去するフィルターが必要になるとされています。今後、欧州でのGPFの需要拡大が見込まれるため、NGKセラミックスポーランドで初めて量産することを決定しました。

当社は、ディーゼルエンジンや大型車、乗用車、建設機械などの主要メーカーにさまざまな排ガス浄化用セラミックスを供給しています。各地域や各製品の需要動向に確実に対応するため、日本を含む世界8カ国に9つの生産拠点を設け、効率的なグローバル生産・供給体制を整えるとともに、世界的な需要拡大に応え国内外の生産拠点で増産設備投資を行ってきました。当社は今後も世界的な排ガス規制の強化に対応できる高機能製品を開発するとともに、世界の市場へ安定的に供給する最適な体制を構築していきます。

NGKセラミックスポーランド増設計画の完成予想図
NGKセラミックスポーランド増設計画の完成予想図
ガソリン・パティキュレート・フィルター (GPF)
ガソリン・パティキュレート・フィルター (GPF)
コージェライト製ディーゼル・パティキュレート・フィルター (DPF)
コージェライト製ディーゼル・パティキュレート・フィルター (DPF)
大型ハニセラム
大型ハニセラム

以上

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